小樽市都市景観賞3件・奨励賞1件発表

 11月25日(火)9:30から、小樽市役所(花園2)別館4階第3委員会室で、第26回小樽市都市景観賞を選考する小樽の歴史と自然をいかしたまちづくり景観審議会(小林孝二会長)を開き、応募件数6件の中から、小樽市都市景観賞3件・小樽市都市景観奨励賞1件を決定。

 

 同日11:30から、小林会長と遠藤謙一良都市景観賞選考委員長が、迫俊哉市長に報告した。

 

 都市景観賞は1988(昭和63)年に、都市環境の向上とまちづくりへの関心を高めてもらうことを目的に創設され、 小樽の歴史と風土に調和した都市景観を創り出している建造物やイベントなどを表彰している。2003(平成15)年には都市景観奨励賞が創設され、同年から景観賞も隔年で選考している。

 

 【小樽市都市景観賞】
 〇群青(有限会社ラウンドアップトレーディング・中村健一代表取締役)

 旧佐藤邸(大正初期) 主屋は木造2階建て。倉庫は石造り2階建て、藍(インテリアショップ)・翠(カフェ)・蒼(家具)の3店舗で構成。

 

 

 

 

〇小樽港観光船ターミナル(建築主:迫市長、設計者:株式会社遠藤建築アトリエ・遠藤謙一良代表取締役)

 鉄骨造2階建て・2025(令和7)年7月完成。祝津・オタモイ海岸・青の洞窟などの観光船や港内周遊・運河クルーズの発着を集約し、にぎわいのある国際交流の場の創出を目指した建物。

 

 

 

 

 〇小樽住ノ江火の見櫓とまもる会の活動(小樽住ノ江火の見櫓をまもる会・早川陽子代表)

 1927(昭和2)年建築。2021(令和3)年に解体の方針が示され、2022(令和4)年3月に小樽住ノ江火の見櫓をまもる会を設立。2023(令和5)年9月には鉄骨補強及び塗装改修工事を実施。火の見櫓スケッチ会やワークショップなど精力的に活動。

 

 

 

 

 

 【小樽市都市景観奨励賞】
 〇歴史ある建造物群とその保存・利活用を目指すプロジェクト「裏小樽モンパルナス」の活動(ジーンズショップロッキ・平山三起子代表)

 梁川通りに昭和初期に建設された旧渡邊徳次郎商店宣伝部を含む建物群の魅力を伝えるため、2021(令和3)年3月から小樽で活躍するミュージシャン、イラストレーターなどが出店するウラオタルバザールを不定期で開催。同年8月には美術家・奈良美智氏も参加。2022(令和4)年から新しいカルチャーの発信拠点として再生させるプロジェクト「裏小樽モンパルナス」をスタート。これまで150以上のイベントを開催している。

 

 2025(令和7)年度の応募期間(7/1日~8/31)に物件数6件の応募があり、10月17日(金)に景観審議会の委員で構成する選考委員会(遠藤謙一良選考委員長)を開催し、3件の都市景観賞の候補と1件の都市景観奨励賞の候補を同審議会へ推薦。

 

 本日開催の同審議会で同委員会が推薦した物件について審議し、全会一致で決定した。

 

 遠藤選考委員長は、「小樽市の選考基準に基づき、市民の景観に対する取り組み・市民の意識の向上・地域社会の発展の3視点で審査したところ、群青は小樽の歴史の中で特徴的な住居で、住居の本質を失うことなく、より現代の商業施設として再生されている。

 
 小樽港観光船ターミナルは港の新たなラウンドマークとして、三角形とカテナリー曲線を組み合わせた特徴的な屋根形状や水面に映える夜景など、周囲の風景と調和しながら新しい景観を創出している。

 

 小樽住ノ江火の見櫓とまもる会の活動は、専門家が加わる中で市民が何よりも力を合わせて活動している。

 

 奨励賞の裏小樽モンパルナスの活動は、歴史的な建物の場所を文化創造の発信という形で、もう一度再生させる取り組み。歴史が持つ古い景観的な価値や活動を重ねることで全く新しい文化発信となり、世界的な美術家が参加したり、市民への啓蒙となり大きな活動。今後、更なる景観に期待する」と述べた。

 

 小林会長は、「立派というよりも小樽らしいをテーマに、小樽のまちらしく生活を反映したものを評価した」と述べた。

 

 迫市長は「ユニークで歴史ある建物が遺されている。しっかりとまちづくりにもいかしたい」と述べた。

 

 本日の発表を合わせて、都市景観賞は77件・都市景観奨励賞は21件となり、表彰式は12月24日(水)13:00からを予定している。
 
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