2002年 ベストママ

2002年12月のベストママ
くい処 やがわら

谷川原 紘子ママ

小樽出身。小樽港が貿易で栄えた頃に、市内にあった大手商社のOLを勤めた。歌が好きで当時のNHK小樽合唱団に入り、そこで現在の主人と知り合う。東京で修業して帰った長男が、割烹料理の腕を振るう、嵐山小路にある“くい処やがわら”のママ。店でのエプロン姿が、歌の発表会では、ドレスアップした本格派の歌手に変貌し、美声を聞かせる。シャンソンやカンツォーネが得意で、今もシャンソン愛好会ボヌールの一員として活躍。夫婦と長男とが一緒に第九の演奏会でコーラスに参加する音楽好き一家を支える優しいママ。

くい処 やがわら

花園1-8-20

0134-34-1915

※閉店

2002年11月のベストママ
すなっく 遙野

池田 はつ恵ママ

今年1月に花園デビューを果たした、まだ新米の1年生ママ。釧路出身で、小樽で結婚・離婚を経験。紆余曲折を経て、ようやく現在の店をオープンさせた。1年前までは、店を出すなんて考えもしなかったという。「色々な人との巡り合わせで、今の私がある」と、店の名前も姓名判断で決定し、「大勢の人と巡り合い、いつもまわりに人が集まる」意味の「遙(はるか)」の文字を付けた。お客様の「今日は楽しかったよ。ありがとう」の言葉に、恐縮し、また感謝して「ご来店下さったお客様に喜んで頂けるよう、初心を忘れず、これからも楽しい店を心掛けたい」と語るママは、はつらつとしている。

すなっく 遙野

花園1-11-2
0134-33-6622

2002年10月のベストママ
おでん はつ花

岸 安ママ

花園飲食街の小路にひっそりとたたずむおでん屋を営むママ。オホーツクの斜里町の出身。網走高女を出て、東京の女子美術大で日本画を学んだ才媛。大学生の頃に女子寮に足繁く通ってきたのが、小樽出身の日大生だった現在のご主人。花園に店を開いてすでに38年が過ぎた。店を火事で焼かれたことも。小さな店のカウンター越しにいつも優しい笑顔を客に向ける。近年でも天狗山のファミリーコースでスキーを楽しむ76歳の元気なママ。生ビールのジョッキをグィと飲みほす飲みっぷりも健在だ。

おでん はつ花

花園1-1-8
0134-23-7823

2002年9月のベストママ
家庭料理の店 花一輪

氏家 幸子ママ

小樽から出たことのない生粋の小樽っ子。5年前から花園ネオン街の小路で家庭料理の店を営む。小さな店だが、ママ手作りの料理がカウンターの大皿に並ぶ。20歳で結婚。乾物の珍味店を営み、一時は4店舗を構え、市内の飲食店やスナックに卸して、大いに賑わった店を切り盛りした。9年前に離婚し、その後現在の店を始めた。さっぱりとした性格に歯切れの良い口調で、会話のテンポも良く、常連客が多い。最近では、パークゴルフに夢中で、温泉巡りも大好きな花園小路のママ。

家庭料理の店 花一輪

花園1-11-3
0134-32-8909

2002年8月のベストママ
祝津マリーナ食堂

諸澤 敬子ママ

祝津の浜が、鰊の“群来(くき)”で真っ白に染まったのを、幼い頃のおぼろげな記憶の中にはっきりと残っている、祝津生まれの祝津の漁師の家の育ち。冬の北西風が吹き荒れ、ガタガタと家が揺れ、屋根が飛んだこともあるという厳冬期には、地下の“室”で寝たという。小樽市街に出るにも、当時は道路やバスがなく、難儀し、祝津の季節の厳しさが骨身に染みて、辛抱強くなったのかなと話す笑顔がやさしい。祝津マリーナ食堂を経営して、すでに20年近くの歳月が過ぎたが、現在でも店を切り盛りし、祝津の町と人生を共に歩んだ、穏やかな笑顔を絶やさない色白のママ。

祝津マリーナ食堂

祝津3-197
0134-32-0425

お店のHP
2002年7月のベストママ
スナック夢夢(むむ)

本間 洋子ママ

花園ネオン街には古くからのスナックが数多いが、この店はまだ開店して4年半。花園ママではまだ新人の部類だが、ママのしっとりとした柔らかい対応でファンも多い。小樽生まれの小樽育ちだが、4年半前にスナックをオープン。今年に入って前の店から今の場所へと移転してまだ間もないが、ママに“あずましさ”を求める常連客で賑わっている。明朗会計で値段が安いのも客に受けている。笑顔が似合い、しっとりとしたやさしさがにじみ出ている花園のママのひとり。

スナック夢夢(むむ)

花園1-12-3
0134-32-4004

2002年6月のベストママ
スナック愛

曽我 暁子ママ

小樽花園ネオン街でも分りづらい、嵐山新地のまた奥にひっそりとあるスナック「愛」のママ。かつては稲穂で喫茶店を17年に渡り続け、その時の人脈が今も生きているという。歌がうまく、声の高さと甘さがミックスされた美声が、酔い人の心に染みる。いなばあきらの“わかってください”などをしっとりと聞かせる。カウンターのみの小さな店だが、小樽らしいスナックの一つで、すでに15年が経つ。常連客のカラオケが絶えない店のママ。

スナック愛

花園1-8-20嵐山新地 0134-32-4189

2002年5月のベストママ
女性ファッションの店 Baby Pink

箱石 京子ママ

“手宮公園の桜の下で生まれた”と冗談めかしていう、手宮生れの手宮育ちの生粋な小樽っ子。若い頃から洋裁に興味を持ち、独学で腕を磨き努力を重ねたという。OLを2年間やったが肌に合わず、手宮に洋裁の店を開き、札幌にも出たが、小樽に帰って、花園でスナック“花”を9年間。その後レインボータウンに小料理店“花福”を開き、現在では、同じ所で、女性ファッションのお店“Baby Pink”を経営するママ。色白で口調に独特のおもしろさがあり話していて楽しく、会話のうまい美人ママ。陶器集めの趣味は若い頃からのもので、今でも大皿を店に飾っている。

女性ファッションの店 Baby Pink

花園1-4-2
0134-23-9802

2002年4月のベストママ
リストランテ トレノ

比良 嘉恵(ひらよしえ)ママ

小樽の中心街から祝津へ向かう高島の灯台市場の向かいにある、ユニークな青い列車のレストラン「トレノ」のママ。旧国鉄の車両を、そのままイタリア料理店として経営し、17年が経つ。ママの回転の速い、歯切れの良いリズム感のある会話と、抜群のソースを使った料理を求める常連客も多い。イタリアで料理修業した腕前の、本格的なイタリア料理のパスタを始めとする、各種メニューも人気が高い。今年もイタリアへ出かけるという、勉強熱心なリストランテのママ。親族には、最上公園に句碑のある比良暮雪がいる。

リストランテ トレノ

高島1-1-8
0134-29-1609

2002年3月のベストママ
蕎麦屋 薮半

小川原 ひとみママ

“いらっしゃいませ”の良く通る声を背に受けて入る、小樽軟石の石蔵屋敷の蕎麦屋『薮半』は落着いた風情を持つ本格的な日本蕎麦屋。この店の仕事場と客席をつなぎ、キビキビと動き回る女将さん。物腰の柔らかさと、客への気遣いが溢れている。嫁いで24年。当時は人通りもなく淋しい限りだったという。蕎麦屋の定番のそば味噌や玉子焼きを始めとする、酒肴も22種を数える。“そばやで一杯”がゆっくり味わえる店だが、この酒肴、納得いくものが出せるようになるのに10年もかかったと、その苦労をさりげなく語る笑顔がやさしい。小樽駅前近くの静屋通りにある『薮半』のママ。

蕎麦屋 薮半

稲穂2-19-14
0134-33-1212

2002年2月のベストママ
スナック ノクチューン

山口 美紀子ママ

大手化粧品メーカー『カネボウ』の、美容部員として務めること20年。華麗な転身を遂げ、花園ネオン街で、新興勢力として、地歩を築きつつある、ノクチューンのママ。物腰の柔らかさと美人を揃えた店は、客の支持を受け、開店1年3ヶ月で、すっかりネオン街に定着した感がある。

スナック ノクチューン

稲穂2-19-14
0134-27-4488

お店のHP
2002年1月のベストママ
蛯政鮨(えびまさずし)

松本 稀子(きょうこ)ママ

花園レインボータウンが、函館本線のガードと交差する処に、小樽の老舗の寿司店“蛯政鮨”がある。この寿司店を、45年間にわたり経営するママ。夫を早く亡くして、子供二人を抱えての奮闘が実り、店を継ぐ長男と、居酒屋“百年坊”を営む次男とで二人三脚の活躍。小樽花園の移り変りを、身をもって体験した貴重なママ。行きつけのスナックで、着物姿でグラスを傾ける姿は、現在でも充分な若さと気品を漂わせている。

蛯政鮨(えびまさずし)

花園1-2-6
0134-22-3090