2014年 ベストママ

2014年12月のベストママ
スナック 風雅

佐藤 美幸ママ

 花銀・大水ビル2階にスナック「風雅」を構えるママの佐藤美幸さんは、生粋の小樽っ子。

 この世界へ入って13年目となる美幸さんは、机に向かってする仕事より、人と接するほうが好きで、前職も接客業だった。

 風雅は、2011年9月13日にオープン。人生初めてのママとしてデビューした。

 店名をどうつけようかと、辞書を開き、最初に「風雅」という文字を見つけ、優雅そうで一目で気に入った。店名にちなみ、店内には、絶えず豪華な花を飾り、優雅な雰囲気を作っている。

 スタッフは20代から40代までの女性3人で、2人ずつ交代で出勤。若者から年配まで、ひとりでも大勢でも、気兼ねなく楽しめるよう気配りし、従業員同士もみんな仲良しとのこと。

 今年9月には、3周年を記念して屋形船を借り切り、お客さんと賑やかに祝い、良い思い出となった。毎年開催される「はしご酒」は、時期が開店記念日と重なったり、参加する機会を逃しているそうだ。

 「クリスマスをしましょう!」とお客さんから声をかけられ、只今計画中。もちろん、5周年もみんなで祝いたい。

 お淑やかで気品がある印象の美幸さんだが、本人曰く“さっぱりとした性格”。休日の過ごし方も、山菜採りへ出かけることだとか。春はたけのこ、秋はラクヨウを獲りに、収穫した山菜をお通しで出し、お客さんに大変喜ばれている。

 紅葉の季節には、自宅近所の公園へ行き、銀杏を拾い集め、これも酒の肴に提供。銀杏は、直接触ると手が被れるため、ゴム手袋と火バサミを購入し、準備万端で拾い集めている。

 カラオケに流れる画面に花銀が映し出され、「小樽は素敵なところが沢山あり、ススキノみたいな大きな所とは違った落ち着ける雰囲気がある」と郷土愛たっぷり!

 沢山ある店の中から、当店に来てもらったのだから、いつも目一杯のありがとうの気持ちを込めて接客を心がけ、従業員にもそう伝えているそうだ。道内各地から訪れ、小樽へ来た時には、必ず顔を出してくれるお客さんと再会出来るのはとても嬉しいそうだ。

 「おひとり様から団体まで、歌とおしゃべりとお酒を楽しんでもらいたい。忘年会しましょう!」とPRした。

スナック 風雅

小樽市花園1-9-7 大水ビル2階
営業時間:19:00~25:00
定休日:日・祝日
席数:18席
電話:0134-29-2111

2014年11月のベストママ
パブスナック 廣

竹村 優子ママ

 パブスナック「廣」の竹村優子さんは、料理上手なベテランママ。

 20歳で花園デビューし、初代「廣」のママから、店名を変えないで店を引き継いでもらいたいと頼まれ、1987(昭和62)年12月からママとなり27年目。

 竹村さんは、小樽出身の小樽っ子。小学生の頃に母親を亡くし、小さい頃から食事の仕度をしてきた。そのお陰もあり料理上手で、昼間のランチから夜の通しまで、竹村さんの特製料理でおもてなし。お客さんに大変喜ばれている。

 昼は11:00から16:00まで開店して、カラオケやランチを楽しむ客で賑わう。その後、一旦、店を閉め、家に帰って家族の夕飯の仕度をしてから、再び、19:30から24:00まで営業している働き者。そんな多忙な竹村さんを、今では娘が支え、店を手伝ってくれている。

 趣味の範囲を超えるほど、家庭菜園にも勤しみ、店で出す野菜を手作りしている。ナスやカボチャ、トウモロコシ・レタス・トマトなど、定番の野菜をほとんど収穫し、新鮮な野菜で美味しい物を食べて喜んでもらいたいと、楽しみながら農作業に励んでいるそうだ。

 また、来年のためにと、本格的にいちごを600株も植えるほど。春や秋には山菜採りに出かけ、タケノコや落葉きのこなどを採り、季節の味を提供している。12月には自家製にしん漬けを楽しみにしている常連さんも多い。

 新鮮野菜だけに留まらず、第2・4木曜日には、そば打ちの会に参加し、自分で打ったそばを店で振舞い、これもまた評判が良い。雑誌のレシピを参考にして、新しい料理に挑戦するなど、美味しい物を食べてもらうためには、努力を惜しまない。

 月・火・水・金曜日は、昼間の開店のために10:00には出勤。魚や肉のメインディッシュや、採れたての野菜を使った料理を提供。お年寄りの常連さんから美味しいと喜ばれ、ランチを楽しみに来店される人もいるほど。

 予約があれば、団体客は5名から15名まで対応してくれる。締めの汁物付き。小腹の空いたお客さんには、厚焼き玉子や麺類など、手のかかるものもさっと出してくれる。

 お腹も心も満たしてくれる「廣」のママの手料理は、「おいしい!」と評判だ。

パブスナック 廣

小樽市花園1-9-9
営業時間:11:00~16:00(月・火・水・金)、19:30~24:00
定休日:日曜日・祝日
席数:25席
電話0134-32-4980

2014年10月のベストママ
Ambish

藤原 由香子ママ

 花園銀座街かま栄通りのユウビル1階に店舗を構える「Ambish(アンビッシュ)」の藤原由香子(40)ママ。ロングヘアが似合う生粋の小樽っ子。子どもの頃から活発な女の子で、明るく元気だった。

 以前勤めていたスナックが移転するのをきっかけに、友人の薦めもあり独立を決意。2010年12月に「Ambish」のママとしてスタートを切り、今年の12月で丸4年目を迎える。

 「Ambish」の店名は、ambitious(大望・野心)と、wish(望み)を合わせた造語で、藤原さんが名づけた。

 スタッフは30代後半が多く、アットホームな雰囲気で、若いお客さんにはお姉さんとなり、年配のお客さんには孫となり、美味しいお酒を飲みながら、会話を楽しませてくれる。おひとり様や少人数でも、客同士も盛り上がり、楽しい時間を過ごせるよう接客に心がけている。

 また、北海道社交飲食生活衛生同業組合北海道観光社交事業協会(北観協)小樽支部の幹事を務め、会議に参加したり、先日開催のはしご酒にも揃いの半纏姿で奮闘するなど、頑張り屋さん。

 辛いことは?と尋ねると、現在、自宅が銭函にあり、花園までの通勤が大変で、特に冬道が怖いという。休日には、近くの温泉に浸かり、日頃の疲れを癒し、リフレッシュしているそうだ。

 「小樽に来た時には、必ず顔を出してくれる遠く宮崎からの常連さんや、市内の多くの幅広いお客さんに支えられ、ずっと変わらず、この花園の地で店を働ける限り続けたい。小樽は、みんな温かい人ばかりで、付き合いを大切にしている人が多い。小樽の景色や海、食べ物も美味しいくて、離れられない」と、小樽に魅せられているそうだ。

 藤原ママは、「気軽におひとり様でも大歓迎。若い人もふらっと立寄れる店で、恋愛相談もOKです」と笑顔でPRした。

Ambish

小樽市花園1-9-22 ユウビル1F(かま栄通り)
営業時間:20:00~1:00
定休日:日曜日
客数:15席
電話:0134-25-5115

2014年9月のベストママ
Haircult clever

毛内 海晴ママ

 小樽都通り梁川商店街に店舗を構えるHair cut clever(クレバー)のヘアーデザイナーで、オーナーの毛内海晴さんは、倶知安出身の36歳。平成15年に小樽へ移り住み12年目となる。既婚。

 子どもの頃は、倶知安の大自然を駆け回る活発な女の子だった。両親が共に美容師だったが、子どもの頃から美容師になる夢を持っていたわけではなく、食べることが大好きな海晴さんは、どちらかというと調理師になりたかった。何を食べても美味しいと感じ、調理人には向かないと思ったそうだ。

 高校卒業後、美容師の専門学校へ通い、当時1年制だった学校を卒業後、1年間インターン経験を積み、美容師の受験資格を得ることができた。

 海晴さんは、札幌の大型店にインターンとして就職。インターンのカリキュラムはしっかりしているが、1人のお客さんの完成まで、1人の美容師が係っきりになるのは、大型店では難しいのだと感じた。その後、合格し美容師となる。

 最初の美容室は、花園町に友達と開店し、その当時から店名は、「clever(クレバー)」と命名。電話でも聞きやすい名前をつけようと、英語の辞書を漠然と開いた時、“clever(クレバー)”が目に入った。意味も手先が器用・聡明などで、美容室のイメージにも合っていると感じた。

 相方が結婚することになり、小樽を離れなければならないため、9年1ヶ月続けた店舗を閉店。次は、1人で十分な広さがあればと思い、こじんまりとした店を探したところ、花園から駅前にがらりと場所を変えて、今年1月25日に現在の店舗へ移転した。店を持って通算10年目となる。

 海晴さんの仕事は、カウンセリングから仕上げまで、全部1人でこなしている。海晴さんは、ヘアーコンテストで技術面を競うことも素晴らしいと思ってはいるが、目指すものは、普段のおしゃれを楽しめるようなヘアースタイルだという。日常生活にマッチした自分でもスタイリングしやすいヘアースタイルを追求している。もちろん、流行を取り入れることも大切にしながら、一般のお客さんが、喜んでもらえるような生活にあったヘアースタイルを心がけている。

 常にお湯を使うので、手荒れに悩まされているが、仕事は面白いし、お客さんが似合うように、会話をしながら対応し、喜んでもらえると嬉しい。これからも、店を気に入ってくれるお客さんと、私生活の話や小さい子どもだったお客さんの成長を見守っていきたいし、なにせ、商店街の雰囲気も気に入っているそうだ。

 海晴さんは、「お客さんを増やす目標もあるが、あまり大きくしようと思わず、今のまま変わらず、ひとりでできる範囲で、お客さんに喜んでもらいたい。ふらっと友達の家へ来るような、遊びに来る気持ちで来てもらいたい」と話した。

 同店では、ネイリストに場所を提供し、予約すると、ネイルケア・ネイルアートも行っている。

Haircult clever

小樽市稲穂3-14-4
営業時間:月~土曜日10:00~18:30、日曜日・祝日10:00~17:30
定休日:火曜日・第3月曜日
TEL&FAX:0134-24-2100(予約優先)

2014年8月のベストママ
美容室アカラ

日下部 瞳ママ

 美容室アカラ(Akala)のオーナー日下部瞳さんは、小樽出身の34歳。

 子どもの頃から、人形の髪の毛を切ったり結ったりして遊ぶのが好きで、美容師になるのが夢だった。また、小学生の時は、ソフトボールのキャッチャーを務め、スポーツ大好きな活発な女の子だった。

 2000(平成12)年から、通信教育で学びながら、市内の美容室で修行を積み、美容師の夢を実現させた。美容師は、日曜日も仕事で、昼も夜も子どもと接する時間が少なく、このままで良いのかと考えた時、自分で店を持とうと、2013(平成25)年1月17日に、現在の店をオープンさせた。

 瞳さんの仕事は、店内の掃除からタオルの準備、美容師の仕事全般。着付けは母親が手伝っている。日曜日と月曜日を定休日にして、月曜日は介護施設などへ訪問美容へ出かけている。

 10年前から訪問美容を始めた。認知症になった祖母のぐちゃぐちゃになった髪を見て、きれいにして助けたいと思ったのがきっかけで、現在も続けている。老人施設や個人宅へ訪れ、おばあちゃんの髪をカットしている。締め切った部屋や風呂場だったり、汗をかきながら髪をカット。お礼にとお饅頭をもらったりと感謝されている。おばあちゃん子だった瞳さんは、今では、沢山のおばあちゃんに囲まれ、親しまれている。

 今でも勉強は欠かさず、講習会や経営セミナーへ出席。また、続けているうちに当たり前に思ったり、雑になったり、蔑ろになりがちだが、中だるみしないよう注意して行なうことを心がけている。

 辛いことは?と尋ねたが、「子育てをしながらの両立は大変だけど、美容師の仕事が好き」と、笑顔が返ってきた。プライベートは、子どもが中心となるが、バッティングセンターへ行って、バットを振り、スカッと息抜きをするそうだ。

 瞳さんは、「新しいスタッフも増え、予約も取りやすくなった。カットやパーマはもちろん、耳つぼセラピニストやマッサージの先生を呼び、リーズナブルな価格で、髪も体もリフレッシュできる。また、ドッグセラピー効果もある愛犬のチワワが出迎えてくれる。是非、ご来店をお待ちしています」とPRした。

美容室アカラ

小樽市稲穂1-9-9
受付時間:9:00~17:00 予約優先
定休日:日曜日・月曜日(訪問日)
電話:0134-64-1928

2014年7月のベストママ
スナック よしみんち

田村 好美ママ

 「よしみん家へ遊びに来て?!」の感覚で店名を付けた、スナック「よしみんち」のママ・田村好美さんは29歳。店内は広々として、写真などが飾られアットホームな雰囲気。

 好美さんは、小樽生まれの小樽育ちで、目立ちがり屋の元気な女の子だった。10代の頃からスナックで仕事をし、もともと自分で経営したかった思いを、20歳で実現させ、開店9年目となる。

 その間、結婚・出産を経験し、現在2人目を妊娠中で6ヶ月の身重。1人目は、臨月に入っても仕事を続け、出産後は、即仕事を再開したパワフルな好美さん。仕事を持っている好美さんを、赤ん坊ながらに空気を読んでくれたらしく、周りには、「生まれてくる子どもは親孝行だね」と言われた。家庭との両立は大変だけど、夫の協力もあり、言葉ひとつで頑張る力が湧いてくるそうだ。子どもがいても仕事ができ、楽しく生きている見本のような存在になれればと、日々頑張っている。

 お客さんや従業員との会話に花を咲かせ、美味しいお酒を飲むのが楽しみだが、現在妊娠中のため、お酒を控えているのがちょっと辛いという。

 現在、従業員は3名で、平日は2名、土日は3名に増やして対応。寿退社した従業員も多く、その都度、寂しい思いをしている。

 若い世代からお年寄りまで幅広い客層で、初めて来ても、他のお客さんと和気藹々楽しめる雰囲気がある。3人以上で90分飲み放題プランもある。週末には、好美さん手作りの通しが出され喜ばれている。

 多趣味でじっとしてられないタイプだという好美さんに、休日の過ごし方を尋ねると、子どもと過ごしたり、4年前に始めたツーリングに出かけることもあるそうだ。最近では、1,100ccの3輪バイクの愛車で、古平までツーリングを楽しんだ。

 好美さんは、「小樽が好きだから、小樽で店を持った。同級生や友達は、小樽を離れてしまう人が多いけど、帰省した時に集まれる場所になればと思う。お客さんも楽しい人が多く、みんなで楽しみましょう!!」とPRした。

スナック よしみんち

小樽市花園1-9-15 富田8ビル
営業時間:21:00~
定休日:日曜日
電話番号:0134-32-3767

2014年6月のベストママ
香り工房フィトン

石川 千晴ママ

 堺町通りのロマンチックな佇まい「香り工房フィトン」の店長・石川千晴さんは、札幌在住の37歳。

 オリジナル香水と手作りアロマキャンドルを販売する同店は、母弓美子さんがオーナーを務め、23年目となる。以前は、妹が手伝っていたが、妊娠を期に引退し、千晴さんが後を継ぎ、3年目となる。

 千晴さんは、子どもの頃から自然児で、外で走り回るのが好きな元気な女の子だった。中学生の頃は、走り高跳びの選手となり、中学女子169cmの記録を保持していた。仙台大学へ進み、そこでも陸上に専念した努力家。大学卒業後は、仙台で7年間仕事をし、12年前に札幌に。

 店名の「フィトン」は、森林浴の効用の源“フィトンチッド”から付けられた。

 母弓美子さんは、オリジナルの香水を作る「クチュールパルファン」を学び、その資格を活かして、お客さんの印象や好みからオリジナル香水を手作りして販売している。ベースになるタンポポ、ミモザ、ピーチグリーンなどにさらに数種類の香りを加え、その人に合った香水を調合し、自分だけの香りを作る。

 開店当時から愛用しているリピーターや、観光で小樽に訪れ、同店の香水に出会い、全国各地から注文や感謝の手紙が送られている。

 千晴さんは、香水をつけるタイプではなく、香りについて分からないことが多かった。初めは苦労したが、母から教わり努力を重ねてきた。元来の努力家で頑張りぬき、ベースになる香水も作れるようになり、お店も任されるようになった。調合する香水によって香ってくる順番が違うことを初めて知ったそうだ。

 お客さんの雰囲気や好み、インスピレーションも取り入れ、5~6分でオリジナル香水を完成させる。(2,300円から)

 仕事でも頑張り屋だが、趣味にも全力で向き合う。バンドを結成しボーカルを担当。札幌や小樽で活動している。歌うのも好きだが、音楽を聞くのも好きで、音楽イベントに出かけている。「小樽でも沢山のバンドが集まる野外フェスが開催され、沢山の観光客が来るといいな~!」と、楽しみがあるから頑張れるという。

 海をイメージしたオリジナル香水を愛用し続けている年配の男性客もいて、香りを通じて繋がるのが嬉しく、この場所でずっとお店を続けていくことが夢だと話す。

 「ここでしかない香りとここで出会い、香りで元気になってもらいたい。全国各地から手紙をいただき、また、元気になってもらえればと思う。来店していただけるだけでありがたい」と話した。

香り工房フィトン

住所:小樽市堺町4番3号
営業時間:11:00~18:00
定休日:不定休
電話:0134-23-9565

2014年5月のベストママ
函館麺工房 小樽店

金内 明美ママ

 長崎屋小樽店(稲穂2)の地下1階に店舗を構える、函館麺工房小樽店の店長金内明美さん(50)は、明るくパワフル。ラーメン店では珍しい女性店長。2012年5月にオープンし、今年5月で3年目となる。

 金内さんは、黒松内出身で寿都などでも暮らし、小樽に来てから20年が経つ。仕事は、事務職や保育所の調理員など、様々な職種を経験。

 店長となったきっかけは、函館市美原4丁目の函館麺工房本店を金内さんの姉夫婦が経営し、お姉さんの勧めや、空き店舗だった現在の場所の大家さんが知り合いで、「ここにぜひ開店を!」との声がかかり、スタートした。

 仕入れから仕込み、接客まですべてをこなす。金内さんの他、女性スタッフ3名が交代で出勤し、女性ならではの気配りや丁寧さが伺える。

 メニューは、あさっり味とこってり味があり、塩・醤油・味噌が選べる。4月からネギラーメンやバターコーンラーメンの新メニューも登場した。おススメノは、函館塩ラーメンと塩あんかけ焼きぞば。

 また、手作りのチャーシューで作るチャーシューご飯も好評。常に、スタッフとメニューの開発に力を注いでいる。

 心がけているのは、ラーメンを提供するだけではなく、高齢者にあわせた接客を心がけること。お客さんの好みに合わせ、要望には極力答える。常連客には、好みを覚えて、塩加減や麺の量を調節して提供しているという。

 嬉しいことは、常連客が顔を見せてくれること。再会が嬉しいそうだ。大雪や悪天候で、客足が減ってしまったこともあったが、「あそこのラーメン屋へ行ったら美味しいラーメンが食べられる!」と、浸透してくれることを願っている。

 お客さんから、「ここへ来るとほっとするね!」と言われ、嬉しさが込み上げてきたという。美味しいのはもちろん、この言葉も最高のほめ言葉だという。

 毎日切り盛りしている金内さんだが、休日の過ごし方を尋ねると、3人の息子の母親でもあり、息子の高校野球を観戦し、スコアブックもつけるそうだ。手先も器用でパッチワークも楽しんでいる。

 金内さんは「麺もこだわり、市内のラーメン店では食べられない、ここだけの麺を使用している。スープも綺麗な透明で、毎日同じ味。味にブレのないよう心を込めてスープを作っている。ぜひ食べに来てもらいたい」と話した。

 明るい笑顔で接客に努め、市民も観光客も安心して来店できる「函館麺工房小樽店」の金内店長は、切磋琢磨の日々が続いている。

函館麺工房 小樽店

小樽市稲穂2-20-1 長崎屋小樽店地下1階
電話:080-4505-5176
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜日
客席:19席

2014年4月のベストママ
スナック プラス一

佐藤 末美子ママ

 4月14日で8年目を迎える「スナックプラス一(いち)」の佐藤末美子さんは、66歳とは思えない若々しくてキュートなママ。

 函館出身で、OL勤めをしていた。23歳で小樽へ嫁ぎ、3人の子どもを育て、40歳近くまでは専業主婦だった。その後、パートに出たこともあったが、ママになったのは58歳の時。

 当時「スナック一」という店があり、そのママの勧めでこの道へ入り、「スナックプラス一」のママとなった。

 名前の由来は、一(いち)から始まると、あとは下がることもない。プラスをつけて良くなるようにとの思いが込められている。

 初めてママとして接客をした時、ビールを飲むのは好きだったが、お客さんとの会話に困った。何も話せなかったが、励まされ元気をもらいここまできた。

 店内は、8席のカウンターとテーブル席が1つ。カラオケを楽しんだり、美味しいお酒を飲みながら、ママとの会話に花が咲き、ママの優しい話し方に、癒されるお客さんも多い。

 毎日とはいかないが、お通しに魚の煮付けなど家庭料理でもてなすこともあり、とても喜ばれるという。

 4月が近づくと、開店当時を思い出す。「3ヶ月で潰れる」と言われたりもしたが、「良く頑張っているね!」と励まされ、お客さんに助けられた感謝の気持ちを忘れない。10年を目標に頑張って続けたいという。

 最近のエピソードは、19:00の開店直後に来店したお客さんが、気がつくと、閉店を過ぎた夜中の2:00まで楽しんでいたこと。7時間も店で過ごしたという。ゆっくりとくつろぐお客さんが多いそうだ。「若くて綺麗なママだったら、気を使っちゃうけど、私だったら気にならないのよ?」と、笑顔で話すママは魅力的。

 「お店を続けて良かった。人との出会いが宝もの。人の良いところを見て見習いたい」と言う。小樽の人の印象は、「私も充分小樽の人になった。みんな良い人。情に厚い」と答えた。休日は、友達と食事へ出掛けたり、家でゆっくり過ごしたりしているそうだ。

 「おひとり様でも、初めての方でも、いらしてください。観光客や夫婦、団体など、来店者はさまざま。みなさん、ゆっくりしてくださいね!」とPRした。

 心温まる「スナックプラス一」のママは、悩み事も聞いてくれそうな、なんでも話したくなる癒し系のママ。今日も来客を元気づけている。

スナック プラス一

小樽市花薗1-8-6 フジノビル1F
電話:0134-27-8331
営業時間:19:00~24:00(延長あり)
定休日:日曜日

2014年3月のベストママ
スナック 霧子

高橋 純子ママ

 開店19年目になるカラオケスナック「霧子」のママ高橋純子さんは、着物が似合う素敵なママ。古平出身で、この仕事に就く前は、水産会社で事務員をしていた。

 20年前、人生の岐路に立ち、ひとりで生きてゆく手段は何かと考えた。父親の反対もあったが、人に出会うことも歌も好きで、好きなことを生かし健康であれば続けられると思い、まったく知らないこの世界へ踏み入った。店を持つにあたり、1階で明るいビルを探し開店。現在のビルは2店舗目となる。

 ママの本名は純子であるが、店の名前をつける時に、同じ名前の店があったら失礼だと思い、電話帳を見ると、やっぱり“純子”という店があり、当時、フランク永井の「霧子のタンゴ」という歌が流行っていて、「霧子」と命名した。お陰で、沢山の人が集まり、「霧子のタンゴ」を店のカラオケで熱唱した。

 店内は、スナックとしては広めで、50人くらいのパーティーもOK。純子さんの他、昼間と夜にひとりずつスタッフがいる。店の特徴は、昼も夜も営業し、カラオケ中心で、歌が好きな人が集まる。カラオケの音量が大きく、歌った人はスッキリ歌った実感があると評判。小さい音では、声がうまく出ないという。市内はもとより、札幌からの常連客も多い。

 15周年を記念して芸人の松村一郎さんから、「霧子のしるべ」」という詩が色紙に書かれて贈られた。それを店内に飾っていたところ、千歳から訪れた人が、「素晴らしい詩に曲をつけさせて」と、「霧子のしるべ」の歌ができた。1番と2番が松村さんの詩で、3番は純子さんが作詞。みんなで歌い、縁を大事にしているという。

 店を続けて良かったのは、家庭にいては体験できない出会いが沢山あり、上は90歳代のお客さんもいて、色々な話が聞け、人生はいろいろ、自分も頑張ろうと思う時である。

 ふと、19年間を振り返り、ここまでやって来られたことに我ながら関心し、皆さんに支えられていると感謝している。純子さんは、「カラオケ音量抜群!是非、歌いに来てください。初心者も大丈夫!」とPRした。

スナック 霧子

小樽市花園1-9-23 岡本ビル2階

電話:0134-24-3309

営業時間:昼12:00~、夜18:30~

定休日:日曜日・月曜日昼休

2014年2月のベストママ
れんげ洞

奈良 智翠(ちすい)ママ

 小樽の静屋通り横小路にある北宝会館1階「れんげ洞」を営む智翠(ちすい)さん。

 小樽出身で、高校時代に華道を習い、小原流を25年続けている。現在は、生け花をはじめ、小原流の造形製作カリキュラムを学び作品を出展。賞をもらったことをきっかけに、パーティや結婚式、講演会などのイベントで造形オブジェの製作を手掛ける造形作家としても活動している。

 「れんげ洞」は2003年10月に開店。蓮の花のことを「れんげ」と呼び、仏教で蓮の花をかたどった如来像の台座から「れんげ」が浮かび、店内で様々な人のたまり場となるような洞窟を発想し、店名を「れんげ洞」と名づけた。客席10席のこじんまりした雰囲気が落ち着く。

 同店では、コーヒーなどの飲物と、同店オリジナルの季節に合わせた手作りのパンやケーキを提供。夜はお酒も楽しめる。ギャラリーとして、また、生け花を指導する教室でもある。同店を教室としたのは、歴史ある小樽で、若い世代のカルチャー人口をもっと増やし、茶や酒を楽しみながら、気軽に参加できるよう開講している。

 ずっと続けている生け花の魅力を「花も一期一会で人生の指針となる。花は儚く、誰かの手によって切られ生かされ、生ける人によって違い、他と比べられない唯一の時間となる。花をアレンジし、ひと花咲かせる感性の媒体となる。花を前にして自分も正直になれる」と話す。

 自分なりに関われる範囲で、若い世代に伝え、共に学び合いたい。花を通じて共有することが願いでもあり、夢で、このれんげ洞を続ける意味だという。

 将来は、外国を旅しながら、その土地の花を生ける 花の旅をしてみたいそうだ。

 一方、日本舞踊にも興味を持ち、花柳流と花扇流を習い、シャンソンやポップス、古典や民謡に合わせ舞踊を楽しむ、れんげ洞の店主は、おしゃれで素敵な女性。

れんげ洞

小樽市稲穂2-16-6 北宝会館1階
電話:0134-22-0332
営業時間:13:00~21:00頃
定休日:日曜日(夏場は休まず営業)

2014年1月のベストママ
Bijou(ビジュー)

安田奈央・高橋前子ママ

 国道5号線からかま栄通りに入り、左から2件目のGOTBLD2階「Bijou(ビジュー)」は、昨年の2月14日のバレンタインデーにオープンした活気のある店。

 ママは、安田奈央さん(33歳)と高橋前子さん(26歳)のダブルママ。

 2人は、生粋の小樽っ子。花園で仕事をはじめ、安田さんは15年目、高橋さんは8年目のベテラン。「いつか一緒に店を開きたいね!」と、何年も前から語り合っていた。一昨年末に、高橋さんから「いつ出す?」の声がかかり、昨年2月14日のバレンタインデー開店にこぎ着けた。

 相性抜群の2人は、活発な安田さんと家庭的な高橋さん、性格もキャラクターも真逆だという。そこが、また、気の合う要因でもある。

 店名の「Bijou(ビジュー)」は、フランス語で、宝石箱の意味。他にも候補があったが、フランス語の響きに惹かれ名づけた。

 2人のママと、週末には19歳から35歳の女性スタッフ8人の計10人と、ボーイも1人加わり、みんなでワイワイ楽しめる店になる。頻繁にコスプレし、ナース、セーラー服、チャイナドレス、メイドの衣装で登場し、盛り上げている。

 不景気なご時世、せっかく飲みに来てもらったので、楽しい1日だったと思ってもらえるような接客を心がけている。

 高橋さんは調理師の腕を生かし、お通しを手作りで提供している。若いが、家庭的で気配り上手。会話で盛り上げるなら、安田さんにお任せというように、ぞれぞれの持ち味を生かし力を合わせている。そんな真逆なダブルママは、休日もご飯を一緒に食べに行ったりと、2人で過ごすことが多いという。

 実は、開店することを周囲に反対されたが、今では、反対だった人も頻繁に店を訪れ、「開店して良かったね!」と認めれた時は、大変嬉しかったという。

 笑顔の裏には、ママにしか分からない苦労が沢山あり、店を持つ大変さもあるが、今では、周囲からも認められ、花園を活気づけるよう頑張っている。

 これから寒い季節となり、雪が多くて花園もツルツル路面となる。以前、階段からすべったことがあり、冬になると“怖いな?”と思うそうだ。それでも足を運んでくれるお客さんに、存分に喜んでいただけるよう、工夫を欠かさない。

 「ぜひ“コスプレ”を楽しみにご来店を!小樽で生まれ、花園で働き、人口減少にも負けず、盛り上げていきたい」と、2人のママは笑顔でPRした。

Bijou(ビジュー)

小樽市花園1-7-7 GOTBLD2階
電話:0134-24-7030
営業時間:19:00~
定休日:日曜日・祝日
客席:5席
飲み放題90分3,000円(4名から、ビール・レディースドリンク込)
初回限定・飲み放題60分2,500円