ベストママ

2017年4月のベストママ
土の音

今井 啓子ママ

 春の足音が聞こえて来る3月になると、銭函にあるトベックス自遊林内の手作り陶器とやまぶどう籠の店「土の音(つちのね)」が、2ヶ月の冬眠から目を覚ます。編み方・形・大きさなど、種類豊富な籠を取り寄せ展示販売している。

 同店オーナーの今井啓子さんは、東京生まれの東京育ち。住み慣れた東京から、2006(平成18)年10月に、札幌出身の夫の希望で桂岡に移住。友達もできず、半年も続く北国の冬に馴染めず、苦しんでいた頃、友人から「自分の居場所として、この店舗を借りたら?」とアドバイスを受け、2010(平成22)年5月に、姪が名付け親となりオープンした。

 陶芸の先生と自分の作品の他に、昔から自然素材の籠が好きだったこともあり、東京都杉並区阿佐ヶ谷南にある「かごや」から仕入れて販売を始めた。籠の内布は、あとりえNORI(手稲)で制作したもの。

 現在は、姪の友人で鹿児島県のkobo
syuro(工房シュロ)の比地岡陽子氏が制作する、赤土に白泥を施した技法の陶器などを、籠と一緒に販売している。

 やまぶどうやくるみの蔓を使った籠は、使い込むほどに艶が出て、今井氏は「育てる籠」と表現した。籠の魅力は、着物にもジーンズにも正装にも合い、使い勝手も良いこと。

 初め興味がなかった人も、6年間で6つの籠を買うほどになったり、自分だけでなく周りの人にプレゼントしたりと、籠の良さを知るとリピートしてくれる。

 「使ってみて初めて知る籠の便利さや良さを購入者から聞いたり、迷っている人には、何度か通って気に入った籠に出会ったら、家に連れて帰ってもらえれば」と話す。

 店を持つのはここが初めてで、どちらかと言えば人見知りの性格だった。癒しの空間を心がけ、友達も沢山できて感謝しているという。

 今井氏のモットーは“日々穏やかに暮らすこと”。初めて体験する北国の冬の出来事を受け入れることに頑張ってきたという。怖くて歩けなかったブラックアイスバーンや、ホームセンターの店頭の商品が、季節ごとにめまぐるしく替わることなど、東京ではなかった雪国での生活の違いを理解し、受け入れてきた。

 「店舗周辺の池のカモを眺め、色々な人に出会えることを楽しみ、籠好きなお客さんのために続けていきたい」と笑顔で話した。

土の音

小樽市銭函2-30-3 株式会社トベックス自遊林内
電話:090-1887-4186
営業日:木~日曜日
営業時間:11:00~17:00
定休日:月~水曜日・1月・2月

2017年3月のベストママ
小樽コミュニティカフェminamina&アトリエSUN

Meri Ozasaママ

 小樽市新光の民家2階のコミュニティカフェのオーナー・Meri Ozasaさん(32)は、2歳と5歳の子どもを持つ母であり、画家でもある。子どもの頃から絵を描くことが好きな女の子だった。

 小樽出身で、美容師として大阪で勤務していたMeriさんが、小樽に戻り出産。なかなかママ友ができず、落ち込むも、母が元気にならなくてはと、積極的に地域の集まりに参加。手打ちうどんやヨモギ団子を作ったり、単純な共同作業の中で助け合い幸福感が得られた。

 それがきっかけとなり、みんなで集まれる場所がほしいと民家を借りて、2016(平成28)年7月に、「小樽コミュニティカフェminamina&アトリエSUN」をオープンさせた。店名はアイヌ語の「minamina」で、“にこにこ笑っている”を意味し、笑顔が生まれるカフェにしたいとの思いからつけた。

 カフェでは、ママ友をはじめ、友人知人、またそのつてで、色々な人が自然と集まった。ママ同士が話に夢中になっても、キッズスペースで子ども達が自由に遊んでいられる。

 天日干しの塩を使った味噌作りやワクチンについて学ぶ勉強会、調理人が出張してランチを提供する日もあれば、料理上手のMeriさんが腕を振う日もある。今のところ、金曜日はラーメンの日で、豆乳ラーメンが人気。食材に気を使った見た目も味も楽しめる料理を提供している。

 また、画家でもあるMeriさんは、指で描くタッチドローイング(絵筆を使わず指で直接紙に触れ描く手法)や、一緒に会話をしながら作品作りを楽しむ点描画なども、100円(紙代)で楽しむことができる。ぬりえセラピーやタロット、アロマトリートメントなどゆったりと楽しめる催しを開いている。

 それぞれの家庭の自慢の漬物や料理だったり、些細な文化に興味を持ち、自然の営みを子ども達に教えようと、最近、知人を通じて鹿狩りに同行した。

 今後の夢はハンターなる!!!こと。自然の中で、文明の利器を使わず過ごせるような、生きる糧を身につけたいという。

 「頑張っている人へ、頑張りをやめても夢中になることを探せば大丈夫。頑張ることをやめたい人や頑張りすぎて疲れた人に来てもらいたい。色々なキャラクターの人がいていいと思う」とPRした。

 営業日は月・水・金曜日で、ランチとスイーツを提供し、火・木曜日は、ママ友の会合やパーティーなどにレンタルしている。

小樽コミュニティカフェminamina&アトリエSUN

小樽市新光1-2-25
電話:0134-61-1595
営業日:月・水・金曜日、火・木曜日レンタル(有料)
営業時間:11:00~15:00

お店のHP
2017年2月のベストママ
ひとりCSA妙見ショップ

ミリケン 恵子ママ

 地域をつなぐ、持続可能な暮らしを目指す、みみずく舎代表のミリケン恵子さん(46)は、2015(平成27)年11月から妙見市場で、「ひとりCSA妙見ショップ」を開いている。恵子さんの人柄に引かれ、小さな店舗に人が集まっている。

 恵子さんは東京都出身。父親の仕事で、北は山形県から南は九州まで転勤を繰り返した。

 
現在住む赤井川には、2006(平成18)年から、英語教師でアメリカ人の夫と4人の子どもと暮らし、ヤギや鶏を飼い畑を耕し、自給自足を目指す。2012(平成24)年1月から毎月、ミニコミ紙「おむすび」を発行している。

 CSA(Community Supported Agriculture)とは、生産者から消費者へ地場の生産物を直接販売するしくみのことで、これを利用し、地元の野菜を移動販売する「ひとりCSA」を、2012(平成24)年9月にスタートさせた。

 2015(平成27)年8月に市内若松店舗前にショップをオープン。市場の重要性を強く感じ、短期間でも利用可能な妙見市場の空き店舗に出店。いろいろな人と出会い可能性を広げ、雨風がしのげトイレまである場所を貸してもらえたことに感謝しているという。

 2月~4月の運営日は、毎週木・金曜日の11:30~16:30で、5月以降は、毎週金曜日と月1度の同市場売り出し日(木曜日)。

 店内には、地域の野菜をはじめ、農産加工品や調味料など、生産者が分かる安全で安心できるものを提供している。

 赤井川産米きらら397とつるの子大豆・米糀・塩を使った赤井川農家の女性達手作りの味噌や、村上農園の放し飼いの卵、無農薬100%のトマトソース、歯舞漁協推薦の根昆布つゆ・昆布ポン酢を販売。

 また、週替わりでギャべ・ぱん工房こんがりや・友和の市内3店舗のパンを、売り出し日には3店頭が揃って並ぶ。ホームレスの人達が売っている雑誌The
BIG ISSUEも販売。

 ブランド「SWADESHI(スワデシ)」を立ち上げ、小樽在住の人が縫製する手作りの衣服等の販売も始めた。自給と地産地消をコンセプトにしている。恵子さんがデザインした「アクビもんぺ」は、ゆったりとしたおしゃれな女性向けの労働用ズボンだが、可愛らしい布で作られた外出できる“もんぺ”だ。

 この活動(仕事)が大好きで、朝採れたての野菜を運び、喜んでくれる人がいて、野菜から人間関係が作られ、いろいろな人と出会い、手応えを感じている。

 「世の中を良くしていきたいと心がけ、子ども達に残したい社会にしたい。市場も含め、昔あった良かったものがどんどんなくなっている。人が進んでやらないことをすることで、見えてくることも多く、何かもったいないもの・良いものが落ちている」と話す。

 1年前から始めた同市場の憩いの部屋を会場に、講師を派遣して「妙見ゼミナール」」を開催。身近な問題をテーマに、地域の学びの場を提供している。金銭的に負担をかけないコミュニティカレッジを作ることが今後の夢。地域の総合学校を作りたいそうだ。

 恵子さんは、「良いものが買えるだけじゃなく、おしゃべりも楽しんでもらいたい」とPRした。

ひとりCSA妙見ショップ

小樽市花園2-11-1
電話:080-6085-9063
運営日:2月~4月毎週木曜日・金曜日、5月~毎週金曜日と市場売り出し日の月1回木曜日
運営時間:11:30~16:30

2017年1月のベストママ
酒のちご飯時々〆パフェ「きぶんしだい」

山本 真紀子ママ

 花園1のガード下、民家風の2階建て店舗に、山本真紀子さん(42)が店長を務める、酒のちご飯時々〆パフェ「きぶんしだい」が、2015年12月1日にオープンしてちょうど1年が過ぎた。

 「きぶんしだい」というユニークな店名は、甘党さん・酒飲みさん・肉好きさんが、その日の気分で食べたい物を食べ、飲みたい物を飲み、満足できるようにと、オーナーの妻が名付けた。

 オーナーからチャンスをもらい、店長として店を切り盛りする中、様々な経験をし発見もあり、接客も好きになり、いろいろな人との出会いも楽しんで、充実した日々を過ごしているという。

 常連客からマッキー店長と親しまれ、先輩同業者からアドバイスを受け、ありがたく感謝しているという。甘い物好きの真紀子さんは、1年を通じてパフェを提供。最近、新メニューとしてクリームチーズパフェを考案。

 パフェの種類は多く、何度も試食しながら、自分好みのパフェを創作して提供している。ぜんざいなどの甘味もあり、冷たいのと温かいのが選べ、暑い日にも寒い日にもその日の気分次第?!。

 男性客もお酒の後に〆パフェを注文したり、まず最初からパフェを食べに来たりと、甘党さん・辛党さんで賑わっている。

 1階はカウンター席があり、2階は小上がりでくつろぎたい人におすすめ。6月には、20年続けている陶芸の作品展を友達と一緒に同店の2階で開催した。

 「落ち着く」「癒される」と言われるように、居心地の良い空間を目指し、今後は、「できればランチも提供し、作品展も続けたい」と話した。

 「その日の気分で食べたいものを、頼んでもらいたい」とPRした。

酒のちご飯時々〆パフェ「きぶんしだい」

小樽市花園1-8-24
電話:0134-29-3603
営業時間:18:00~25:00
定休日:木曜日
宴会は予約で。

2016年12月のベストママ
昭和の茶処「葦笛洞(いてきどう)」

浅田 百枝ママ

 ログハウス建築株式会社トベックス銭函本社の自遊林内沼地の遊歩道の先にある、隠れ家的な古民家カフェ昭和の茶処「葦笛洞(いてきどう)」店主・浅田百枝さん(66)は、カフェの窓から見える四季折々の光景に日々感動し、沼地に住み着いた13羽のカモ達にも慕われる優しい女性。

 この建物は、1951(昭和26)年に医師宅として建造され、窓の桟や欄間、床の間、廊下の床板などがそのまま残され、アンティークな家具やシャンデリアを揃え、昭和の雰囲気を大切に残している。これをトベックスが改装。

 同敷地内にある夫が営む「樹の部屋」を手伝っていた百枝さんに声がかかり、古民家の再利用で、2008(平成20)年6月にカフェを開店し、今年9年目となった。コーヒーインストラクターの資格を持つ息子の将宏さんが店長を務めている。

 お客さんに、「おばあちゃんの家に来たみたいで懐かしい」と喜ばれることもしばしば。薪ストーブからは、薪のパチパチと燃える音が店内のBGMと重なり、静かな時間が流れる。

 店名の「葦笛洞(いてきどう)」は、葦が茂り、近くを走る蒸気機関車の汽笛が聞こえる場所という意味から付けられたものだという。

 百枝さんは、「雪が解ける4月になると、店内の窓から水芭蕉とエゾノリュウキンカ(ヤチブキ)が見え、同時に咲く光景は圧巻。その後、庭には山野草や藤のツルが自然に伸び、力強さを感じる。四季折々の風景が楽しめる」と話す。

 お客さんからは、「コーヒーを飲みながら、窓から水芭蕉が見えるなんて」と喜ばれているそうだ。

 お勧めメニューは、小豆を炊くところからあんこを作ったぜんざいや、餅を専用のワッフルメーカーで焼いた「モッフル」。チーズとハンバーグやオニオンとベーコン、エビとコーン、栗と自家製あずきをサンドしたワッフル形の新感覚スナック。スコーンやクレープ、カスタードクリームなども手作り。

 コーヒーは、自家焙煎し豆の小売もしている。樹の部屋からパスタやカレーなどを取り寄せることも可能。

 沼に住み着いたカモメの子育てを見守ることが、百枝さんの楽しみのひとつで、毎年6月~7月頃、雛が孵るそうだ。

 デザートメニューを増やして充実させ、ゆっくりくつろげるよう展開したいと話し、「日常の喧騒を忘れて、ゆったりしてもらいたい。春は芽吹き、力強さを感じ、山草が咲き始め、自然の営みを感じる」とPRした。

昭和の茶処「葦笛洞(いてきどう)」

小樽市銭函2-30-7 (株)トベックス銭函本社敷地内自遊林内
電話:0134-62-2771
営業時間:冬期(11月4日~GW直前)10:00~19:00(L.o18:00)
夏期(GW~11月3日)10:00~21:00(L.o20:00)
定休日:水曜日・年末年始(12/31~1/3)

2016年11月のベストママ
手縫い革手袋 双sou

高木 恵子ママ

 小樽市銭函のログハウス建築会社「トベックス」自由林内に、手縫い革手袋「双sou」を営む高木恵子さん(67)は、小さな森の中に池や橋があり自然をイメージした自由林内の雰囲気に惚れ込み、ここで過ごす時間を楽しんでいる。

 店名の“双sou”は、手袋を数える単位から付けられ、おしゃれな女性用の革の手縫い手袋が並んでいる。また、たち落としの革を有効活用し、猿のぬいぐるみやキーホルダー、ストラップなどの小物に仕上げて販売している。

 高木さんは札幌出身で、結婚後、神奈川県横浜市に。10年前から夫とともに、5月~11月は札幌で、他は横浜で過ごしている。

 40代の時、鎌倉で手袋を手作りできることを知り、手作りキットで制作したのがきっかけで、手縫い手袋の世界へ。その後、横浜で手袋作家に師事し、横浜と札幌で手袋教室を開き、友人と二人展で作品を発表、札幌地下街などでも展示していた。

 友人と自由林内のギャラリー月で、3年続けて作品展を開いた際、貸店舗が空いたのを機に、昨年8月に友人と現在の店を開いた。今年5月からは、1人で手縫い手袋を販売している。

 手袋専用のラムスキンや毛付きベビーラムは上質なものを入手し、手袋専用ではないがエゾシカの革を使った手袋にも挑戦。他にも、カピパラ、イノブタ、水蛇などの革を使ったおしゃれな手袋も。針や糸も、革に負けないものを厳選して使用。

 彫金の技術を活かした手作りアクセサリーを手袋のアクセントに使用するなど、これまでにほとんど1点もののオリジナル手袋を、約350ほど制作している。長年習っていた洋裁の技術が、一目一目均等な縫い目に表れ、高木さんの丁寧な仕事への姿勢とプロの技術が伝わってくる。

 デザインを考えることも大好きで、30cmの世界をどうデザインするか、作品にはどれも深い愛着を持って楽しんでいる様子がが伺える。制作は、主に自宅で集中して行い、早くて3週間で手袋を完成させるという。

 今後の夢は、「手袋だけではなく、イメージが湧いたものを革を使った手作りで形にしていきたい」と話す。

 高木さんは、「自由林の美しさはもちろん、素朴な籠屋さんやレトロな喫茶店があり、色々楽しめる場所。ぜひ遊びに来ていただきたい」と笑顔でPRした。

手縫い革手袋 双sou

小樽市銭函2-30-3 株式会社トベックス自由林内ミニログハウス
電話:080-6503-1451
営業時間:木~日曜日11:00~16:00
定休日:5月~11月中旬までの月・火・水曜日と冬期間休業

2016年10月のベストママ
手作り雑貨と帽子のお店 アトリエINGLE SIDE

森谷 万理ママ

 花園3丁目の武道具店跡に、手作り雑貨と帽子の店「アトリエ INGLE SIDE」を、2013年(平成25)年7月にオープンさせた森谷万理(57)店主は、小樽出身のとてもおしゃれで素敵な女性。

 子どもの頃から洋服に興味を持ち、手作りするのが好きで、北海道職人義塾大学校・帽子製作教室の案内を、新聞で見つけ通うことに。旭川在住の講師は小樽の師匠に学び、不思議な縁を感じた。予定していた1年間をさらに技術を極めるため、5年間に延長して、帽子作りのノウハウを学び、紳士・婦人物の手作りの帽子を販売する店を開いた。

 店名の“INGLE SIDE”とは、赤毛のアンシリーズ7巻の炉辺荘(イングルサイド)にあるように、温かく人が集まる場所をイメージしてつけたという。

 店内には、様々なデザインの帽子が並び、10名以上の手作り作家の作品の委託販売も行い、パッチワークやバッグ、ビーズネックレス、陶器などが所狭しと並べられ、雑貨好きにはたまらない空間となっている。

 森谷さん手作りの帽子(6,000円~)は、中折れ帽、ハンチング、テンガロンハット、クロッシェなど、パターンは100種類以上あり、日々違う帽子の製作に励んでいる。現在、被りやすく柔らかで、顔を包むような新作の帽子を製作中。納得した帽子ができると、すぐに誰かに被せたくなり、早めに売れてしまうという。

 オーダーは、最短で3日間以内に渡すことができるというから、作業も手早い。帽子以外にも、洋服を作ったり、直しにも対応。編み物も得意。

 帽子を気に入り沢山購入してくれた高齢の女性が、購入した帽子を被って見せに来たり、様子を見に顔を出してくれるお客さんも増えた。いっぱい人が集まり、手芸を楽しんだり集う場所にしたいという。

 そんな手作りが好きな森谷さんの、もうひとつのお気に入りは読書。絵本・児童文学研究センター(色内1)の正会員となり20年。様々なテーマで勉強会があり参加している。

 「深さや鉢(ハチ)も大小様々で、被りたい帽子を被ってもらいたい。また、簡単な洋裁教室や麻ひもあみもの教室、フェルト人形作りなど、挑戦してみたいことがあれば、ぜひご相談を」とPRした。

手作り雑貨と帽子のお店 アトリエINGLE SIDE

小樽市花園3-2-2 荒井時計店となり
電話:0134-23-1546
営業時間:10:30~16:00
定休日:日・月曜日・祝日

2016年9月のベストママ
粉ばる小林焼き

小林 幸恵ママ

兵庫県姫路市出身のボーカリスト・小林幸恵さん(43)が営む「粉ばる小林焼き」は、小樽っ子には珍しい一風変わったお好み焼きと姫路おでんが食べられる店。「女性ひとりでも気軽にどうぞ!」と笑顔が素敵な美人ママ。

小樽に住んで14年目、2015年10月13日に店をオープンさせた。

幸恵さんのもうひとつの顔は、子どもの頃から歌手になる夢を持ち、ASAYAN(テレビ東京)の「最強ボーカリストオーディション1999」でグランプリを受賞。歌手デビューしている。現在も活動中で、札幌・小樽で年2、3回ライブを開催。しっとりとしたジャズのオリジナル曲を披露している。年1度は姫路で凱旋ライブを開き、今年は10月を予定している。

ヴォーカリストがなぜ?・・・と尋ねると、以前からお好み焼き屋を開きたかったという。

小林焼きとは、母の味が元祖となる小林家のお好み焼きのこと。クレープ状の生地の上にキャベツをたっぷり乗せ、広島風と思いきや、姫路から取り寄せた牛すじ肉とこんにゃく、ちくわを甘辛く煮た“スジコン”を入れ、つなぎの小麦粉は少なめで、卵・じゃがいもを入れて焼き上げ、姫路のソースを使って仕上げる。一押しは、ソース味と塩チーズ味のハーフ&ハーフ。特に人気がある。

小樽に姫路を知ってもらおうと、ご当地メニューの姫路おでんは、牛すじや大根・ガンモ・ちくわ・卵などを生姜醤油でさっぱりと味付けした。真夏は、おでんに変わる牛すじカレーを提供。姫路の黒毛和牛を取り寄せている。酒の肴には牛すじ串かつや姫路ホルモン野菜炒めなども用意。

小林焼きにはまったお客さんが、「満月を見て食べたくなった!」と聞き、小樽の人も美味しいと笑顔になり、土地に関係なく美味しい物は共通だと感じたという。

小樽について尋ねると、「雪には困っているが、自然が豊かで食べ物も美味しく、子育ての環境には良い。小樽が大好き」と言い、今後の夢については、「小樽に根付けるようなお好み焼き」と話し、「気軽に来てゆっくりしてもらいたい」とPRした。

2階と3階に店舗があり、3階には、靴を脱いで寛げるスペースもあり、子育て中のママ達の集会にも対応できる。絵本の読み聞かせやタイマッサージなどのイベントも開催している。一度、覗いてみる価値あり!

粉ばる小林焼き

小樽市花園1-11-18

電話:0134-24-7225

営業時間:11:00~17:00・日曜日11:00~19:00

定休日:月曜日

2016年8月のベストママ
ぽんとまり

江口 世利子ママ

 潮の香りが漂う高島漁港すぐ側に、デイサービスセンター「ぽんとまり」がある。その管理者・江口世利子さん(64)は、小樽出身で、利用者を第一考えるバイタリティ溢れる心優しい女性。

 48歳から介護の道に進み、管理職よりも利用者と向き合う現場の仕事がしたくて、2011年8月16日に同センターを開所させた。

 ぽんとまりとは、“入江”のことで、高島地区になじみ深い名前をつけ、地域に根ざした、誰もが立ち寄りやすい場所にしたいと考えた。

 送迎・事務職・食事の支度と、仕事は多忙を極めるが、行き届いた介護を心がけ、利用者の笑顔を見ているだけで幸せな気持ちになると言い、まさに天職だ。

 現在、デイサービスの登録者は34名で、1日平均8名が利用している。デイサービスの利用者は、自宅でひとり生活の人も多く、なんでも手を貸せば良いわけではない。時間がかかっても見守ることが大切だという。

 そして、笑顔が絶えないよう、利用者のそれぞれの持ち味を生かし、安心して利用できる場所を心がけている。そのためにも、志を共にして働く仲間の確保が肝心で、一苦労だそうだ。

 昨年の5周年には、札幌で活動するチンドン屋を活用し、利用者とともにみんなで楽しんだ。毎年のおたる潮まつりには、潮ねりこみを見学。以前勤務していた朝里ファミリアの梯団を沿道から応援。目前で潮太鼓の迫力ある打演を楽しみ、今年も応援に駆けつけた。

 今後の夢を尋ねると、緊急時に対応した宿泊できるデイサービスを自宅で開設したいという。江口さんは、「一緒に一日を笑って過ごしませんか」とPRした。

ぽんとまり

小樽市高島1-8-8
電話:0134ー26ー6891 FAX:0134ー26ー6892
営業時間:月曜日~土曜日・祝日8:30~17:30
定休日:日曜日

2016年7月のベストママ
居酒屋 らく天

工藤 まゆみママ

小樽都通り商店街に通じる小路「仲見世通り」に、ひっそりと佇む居酒屋「らく天」の工藤まゆみさん(46)は、笑顔が素敵な小樽出身のママ。

らく天は、旦那様のお父さんで、昨年他界された宏さんが始めた。おでんや焼き鳥・創作料理を提供する居酒屋で、24年が経つ。

数年前に店舗を隣りに移し、まゆみさんのアイデアで、女性が入りやすいおしゃれで清潔な店に生まれ変わった。おひとり様でもグールプでも気軽に、食事と酒を楽しめる店を心がけている。

まゆみさんは、子育をしながら店を手伝ってきたが、2人の娘さんも大きくなり、今では店を手伝い両親を支える助っ人に成長。

自慢のおでんは、関西風の味付けで、定番の大根やちくわ、玉子に加え、ロールキャベツやトマトのほか、フワフワな食感の自家製がんもどき「飛竜頭(ひりゅうず)」が味わえる。

小樽の地鶏を使った串焼もたまらない美味しさ。地元の旬の野菜や海産物を使った創作料理は、家庭では味わえない独創的でお洒落。また訪れたいという女性リピーターが多いという。

赤井川の農家から米や野菜を仕入れるなど、地産地消を心がけ、また、和食に合うビオワイン(自然派ワイン)や日本酒を追求する、研究熱心な旦那様でありマスターを支えるしっかり者。

接客を中心にテキパキと店内を動き回り、細やかな気遣いで、店内をいつも明るくしてくれるまゆみママ。これからも変わらず、美味しいものを皆さんに食べてもらいたいと、仕事に精を出す。

まゆみさんは、「アットホームな雰囲気で、旬の食材を活かした料理を提供。お待ちしてます」と笑顔で話す。

写真をお願いしたら、恥ずかしそうに応じてくれた。

居酒屋 らく天

小樽市稲穂2-13-7

電話:0134-22-6336

営業時間:18:00~23:30(L.o23:00)・週末~24:00

定休日:月曜日

席数:カウンター8席・テーブル25名前後、宴会は事前予約。

2016年6月のベストママ
飲み食い処 ここ家

山崎 寛子ママ

 花園銀座さわだビル1階に店舗を構える「飲み食い処・ここ家」は、仲良し夫婦が営むアットホームな雰囲気の店。夫・山崎司さん(46)と妻・寛子さん(42)が、2015(平成27)年6月15日にオープンさせた。

 我が家のようにゆっくりと「ここだ!」と寛げる店を心がけ、また、店の場所を「どこや?」と聞くと、居合わした常連さんが一斉に、「ここや!」と掛け合いをするなど、和気あいあいとした雰囲気の中、店名の「ここ家(や)」がある。

 働き者の2人は、手宮にある燐友朝市(色内3)で魚屋を営み、子ども達の手も離れたのをきっかけに、思い切って“ここ家”を開店。朝市とあって、朝の5:00前から昼の2:00までを市場で働き、その後、夜の買い出しをして、夫婦共に店に来て開店準備に追われる。

 2人はいつも一緒で、仲睦まじい。看板ママの寛子さんは、調理・接客など何でもこなし、素敵な笑顔で店内を明るくしている。

 魚屋なので新鮮な海鮮ものをメインに、旬の食材を提供。定番メニューに加え、本日のおすすめメニューには、5月15日に解禁となった「うに」を1折使った丼を2,200円と格安で提供。

 上質な“うに”を特別に安く提供しているという司さんは、16歳から市場を経験し、見立てた魚はどれも鮮度が違い、手頃な価格で提供できる魚屋の特権をフルに活用しているというからありがたい。

 沖縄もずくのそうめん風や活ホッキや活ほたてなど、その日に仕入れた食材によってメニューも変わる。

 美味しく食べて、楽しく飲んでくれたら、“それが一番”といい、知り合いのつてで来店し、気に入ったリピーターも多く、会話も弾む。

 日本酒なども取り揃え、お客さんからのリクエストや酒屋のおすすめを仕入れたり、会話から情報収集し、学ぶことが多いと感じている。

 もうすぐ一周年を迎え、何か企画を考え中。「気軽に魚とお酒が楽しめる店なので、ぜひ、いらしてください」とPRした。

飲み食い処 ここ家

小樽市花園1-8-8
電話:0134-32-7200
営業時間:17:00~22:00(夏)・18:00~22:00(冬)
定休日:日曜日
席数:テーブル4席・カウンター8席

2016年5月のベストママ
お箸ダイニング こうじ

氏家 由佳里ママ

手頃な価格で美味しい料理が味わえる「お箸ダイニング こうじ」の店主・氏家晃嗣氏を支える妻の由佳里さん(41)は、「いらっしゃいませ!」とやさしい笑顔でおもてなしをする美人ママ。

由佳里さんは帯広出身で、22歳の頃、仕事で初めて小樽に。食べ物が美味しくて、心ならずも体重が増えてしまった思い出がある。

そして、晃嗣さんと出会い結婚。平成17年7月に、現在の場所に店を構え、主にホールや会計などを担当。ホールの仕事は今まで経験したことがなく、戸惑いもあったが、現在はフットワークも軽やかに、隅々にまで気配りが行き届くほどに。

10年経った今も、日々、お客さんから勉強させてもらっていると言い、その謙虚な姿勢が由佳里さんの魅力でもある。

焼き物・揚げ物・海鮮など、旬の食材を使った料理を、晃嗣さんが腕によりをかけて提供。最近の新メニューのトマト揚げは人気メニューのひとつだ。

お客さんの会話の邪魔にならないように、飲み物や料理を出すタイミングに気を使ったり、旬の食材を使った料理を勧めたりと、気遣いが絶えない。

休日には、晃嗣さんと美味しい食材を求めて出かけ、意外な発見に出会ったり、帰りに温泉に浸かって心身ともに癒されるひと時を過ごす。

仕事上、旅をすることはなかなかできないが、お客さんとの会話の中で旅行の話を聞くと、自分も行ったような気分になり、将来、話に聞いた場所へ旅をするのを楽しみにしている。自分の知らない話など仕事を忘れて聞き入り、会話を楽しんでいる。

帯広より小樽に住んでいる年月の方が長くなった由佳里さんは、海があり山があり自然があり、食材も美味しいと小樽を絶賛した。

これからも、若い方から年配の方まで、皆さんに喜んでもらえる店であり続けたい。そのためには、二人で健康で仕事をさせてもらうことだという。「おひとりでも団体さんでも、気軽に立ち寄ってもらいたい」と笑顔でPRした。

お箸ダイニング こうじ

小樽市稲穂2-13-17

電話・FAX:0134ー22ー7070

営業時間:ランチ11:30~14:00・ディナー17:00~22:00(L.O21:30)

定休日:日曜日