佐藤 末美子ママ

4月14日で8年目を迎える「スナックプラス一(いち)」の佐藤末美子さんは、66歳とは思えない若々しくてキュートなママ。
函館出身で、OL勤めをしていた。23歳で小樽へ嫁ぎ、3人の子どもを育て、40歳近くまでは専業主婦だった。その後、パートに出たこともあったが、ママになったのは58歳の時。
当時「スナック一」という店があり、そのママの勧めでこの道へ入り、「スナックプラス一」のママとなった。
名前の由来は、一(いち)から始まると、あとは下がることもない。プラスをつけて良くなるようにとの思いが込められている。
初めてママとして接客をした時、ビールを飲むのは好きだったが、お客さんとの会話に困った。何も話せなかったが、励まされ元気をもらいここまできた。
店内は、8席のカウンターとテーブル席が1つ。カラオケを楽しんだり、美味しいお酒を飲みながら、ママとの会話に花が咲き、ママの優しい話し方に、癒されるお客さんも多い。
毎日とはいかないが、お通しに魚の煮付けなど家庭料理でもてなすこともあり、とても喜ばれるという。
4月が近づくと、開店当時を思い出す。「3ヶ月で潰れる」と言われたりもしたが、「良く頑張っているね!」と励まされ、お客さんに助けられた感謝の気持ちを忘れない。10年を目標に頑張って続けたいという。
最近のエピソードは、19:00の開店直後に来店したお客さんが、気がつくと、閉店を過ぎた夜中の2:00まで楽しんでいたこと。7時間も店で過ごしたという。ゆっくりとくつろぐお客さんが多いそうだ。「若くて綺麗なママだったら、気を使っちゃうけど、私だったら気にならないのよ?」と、笑顔で話すママは魅力的。
「お店を続けて良かった。人との出会いが宝もの。人の良いところを見て見習いたい」と言う。小樽の人の印象は、「私も充分小樽の人になった。みんな良い人。情に厚い」と答えた。休日は、友達と食事へ出掛けたり、家でゆっくり過ごしたりしているそうだ。
「おひとり様でも、初めての方でも、いらしてください。観光客や夫婦、団体など、来店者はさまざま。みなさん、ゆっくりしてくださいね!」とPRした。
心温まる「スナックプラス一」のママは、悩み事も聞いてくれそうな、なんでも話したくなる癒し系のママ。今日も来客を元気づけている。