2002年の ベストマスター

2002年12月のベストマスター
つぼ八嵐山店

吉田 光徳マスター

 函館出身。20代に札幌に出て、ホテルで料理修業の日々を送り、札幌の居酒屋チェーン店“つぼ八”に勤める。この頃知り合ったのが現在のママ。札幌から小樽の花園嵐山通りに“つぼ八嵐山店”を開店。FC(フランチャイズチェーン)の草分的存在で、当時試験的に開店された12店舗のうちの、現在まで営業している最後の店舗。店の権利を買ってマスター業も23年。店を買うために大金を投じたが、5年で完済したという働き者だ。マスターが調理場で自ら料理を作り、目を光らせており、この店の人気は高く、いつも客で賑わっている。料理人の厳しい顔が、笑うと暖い優しい顔に一変する、今が旬のマスター。

つぼ八嵐山店

小樽市花園1-8-23
0134-32-5755

2002年11月のベストマスター
スナック横浜

荒木 智マスター

 花園で歌のうまいマスターといえば、プロ歌手の経験のあるスナック“横浜”のマスターが挙げられる。18歳で小樽から上京し、店名にもなっている横浜で、サラリーマン生活を1年。東京銀座三越の屋上での“のど自慢大会”で優勝。作曲家の故猪俣公章氏に見出され、特待生としてプロ歌手修業。有名プロダクション数社に請われ、デビューの予定が、今は有名な大物歌手に新曲を奪われ、師とも決別した経験を持つ。後に新宿の高級クラブで、クラブ歌手となり優雅な日々を過ごす。30歳を機に故郷の小樽に戻り、1坪半の店をスタート。その後今の嵐山通りのビルが新築されたのを見て、“これだ!”と思い現在の場所に移り、既に25年。東京のいい時も、小樽の華やかだったことも知っているマスター。

スナック横浜

小樽市花園1-12-5
0134-22-9965

2002年10月のベストマスター
レストハウスアヴェニュー

福田 眞也マスター

 客から贈られた僧侶の袈裟のような黒いエプロン姿がよく似合う、花園小路の奥のバーのマスター。山小屋風にアレンジされた店は、コの字型のカウンターとボックス席だけの小さな店だが、ここだけは別空間のほっとした雰囲気が溢れている。小樽に生まれ育って70年。この道一途のバーテンダー業もすでに37年、業界での草分け的存在だ。客と酒を飲みながらのテンポの良い会話が弾む。今でも戸籍は“まっさら”と結婚せずに独り身の生活を楽しむオールドボーイ。

レストハウスアヴェニュー

小樽市花園1-4-7
0134-32-0094

2002年9月のベストマスター
うまいもん屋あじさい ※閉店

岩本 幸久マスター

 小学1年の時からスキーのジャンプの夢中になり、高校までジャンプ競技に取り組む。中学では全道2位、高校のインターハイでは全国4位の実績を持つ。高校卒業後、市内にあったホテルで調理の修業をし、その後、名古屋のホテルインターコンチネンタルのレストランや、北欧料理の習得に、フィンランドとスエーデンに料理留学するなど腕を磨く。小樽に戻り市内のレストランで、北欧料理を提供し、その後独立して、8年前に洋風居酒屋「いわもと」をスパルビル地下で営む。店は嵐山小路に移っていたが、現在は店名を変え、花園でうまいもん屋「あじさい」を営むスポーツマンのマスター。

うまいもん屋あじさい ※閉店

小樽市花園1-11-25
0134-32-2943

2002年8月のベストマスター
すし徳

金澤 恒由マスター

 生れも育ちも千葉県で、川崎造船に勤めたこともあり、その後知り合いの縁で小樽に来て、小樽に居着いて、すでに40年。花園にあった寿司店で修業すること10年、30年前に独立し、小樽グランドホテル向いの小さな横丁に寿司店を開く。夫婦と長男との3人で、親子二代で寿司を握る店を営んでいる。小樽在住40年で、今ではすっかり小樽人が身に付いている。“孫”の話になると、整った顔立ちもクチャクチャになり、満面の笑顔に変わる、優しいおじいちゃん。景気の一番良かった頃の花園ネオン街を知り尽くしている“花園育ち”の寿司店のマスター。

すし徳

小樽市花園1-4-23
0134-22-3457
営業時間AM11:00~PM10:00
定休日 水曜日

2002年7月のベストマスター
小料理おばんです

飯川 武雄マスター

 料理に対する工夫が隅々まで生きている創作料理の店を、花園レインボータウンに奥さんと二人三脚で営む、料理熱心なマスター。江差町出身の縁で、小樽の江差亭で修業を積む。京都へも料理修業に赴いた後、独立して小料理店を開いて、すでに18年になる。静かな人柄だが料理に対する愛情はとても篤い。蓄えた口ひげも18年もの間に白いものが目立つ年齢に。小樽の料理屋では、メニューの多さが際だっており、料理の一品一品に工夫が凝らされ、料理を生きたものにしている。料理屋の真髄を追求し続けるマスター。

小料理おばんです

小樽市花園1-10-8
0134-25-5432
営業時間PM5:00~AM12:00
定休日 月曜日

2002年6月のベストマスター
ナイトパブハモンド

加賀金治郎マスター

 愛称の“金ちゃん”と呼ばれ、小樽を出たことがない生粋の“樽っ子”。笑顔が似合う温厚な熟年のマスター。若い頃からエレキバンドを結成。市民会館で演奏会を開いたこともある、根っからのミュージシャン。ギターを抱え、キャバレー“現代”でバックバンドを務めたことも。30才の時に花園にスナックを開店。この道もすでに28年になる。開店時は、バンドがある店として人気があり、客も多く押し寄せたという。小樽でミュージックと店をつないだ草創者。今もハモンドオルガンに向い、鍵盤をたたく。

ナイトパブハモンド

小樽市稲穂1-7-15
0134-23-1131

2002年5月のベストマスター
らく天

工藤 宏マスター

 旧国鉄時代の“車掌”を26年間務めた鉄道マン。国鉄の民営化で退職し、稲穂に居酒屋を開き、全く経験のない世界へ飛び込む。現在は15年目で、電気館前の小路に3軒目の「らく天」を長男とともに営み、すでに9年が経つ。車掌時代の客に対する笑顔が心地良い。5年前に大病を患い今でも放射線治療を受けているという。この時に店を息子に譲り、自分は息子を支える裏方に回っている、若いマスターのパパだ。経木に書いた値段表はどれも安く、7カン880円の寿司はお忍びで来た宮様も食べたという。居心地の良い居酒屋で、常連客との会話も弾む。

らく天

小樽市稲穂2-13-16
0134-22-6336

2002年4月のベストマスター
江差亭 ※閉店

干場 豊(ほしばゆたか)マスター

 小樽花園の郷土料理店「江差亭」を40年近く経営し、花園に「江差亭」ありと評価も高い。江差出身の主人は、日本酒をこよなく愛する酒豪でもある。若い頃は、二升、三升を一度に空けることも、しばしばだったと語る手から、一時も盃を離さない。江差亭で修業した職人の何人もが独立し、花園町でそれぞれの店を開いており、若い人の育成手腕も評価が高いが、「若い頃は、職人に相当きつく当たったので、果たして感謝されているやら・・・」と、丸味を増した優しい口調で語る。祝津にあった、市指定の歴史的建造物の鰊番屋の『旧白鳥番屋』を、大金を投じて再生し、郷土料理店「群来陣」として経営している。小樽と江差を愛し、海と酒と料理をこよなく愛する、根っからの職人である。

江差亭 ※閉店

小樽市花園4-8-9
0134-22-4673

2002年3月のベストマスター
海猫屋本店

増山 誠マスター

 「小樽のマスター」と言えば、作家村松友視の『海猫屋の客』の最初のページから登場する“海猫屋のマスター”がぴったりと似合っている。海猫屋の主人増山誠さんだ。1906年(明治39年)建築の古い赤レンガ作りの3階建ての倉庫を、喫茶店・レストランとして再生し、その独特の雰囲気を訪ねる観光客も多く、小樽観光の一つの拠点となった。今では、海猫屋は小樽と切っても切れない歴史的な店としての位置を確かなものとした。最近では、寿司屋通りの於古発川の堺橋のたもとの2階に“ユーロダイニング”と名付けた、欧風創作料理を提供する小樽にはない斬新な店をオープンし、海猫屋コーポレーションとして、新しい時代に入っている。小樽でマスターと言えば、“口ひげをたくわえた”個性豊かなこの海猫屋の増山誠マスターがまず挙げられる。

海猫屋本店

小樽市色内2-2-14
0134-32-2914