2015年の ベストマスター

2015年12月のベストマスター
らーめん西や花園店

西尾 巧一郎マスター

 紋別発祥の「らーめん西や」の社長・西尾巧一郎さん(41)は、札幌生まれ紋別育ち。15年前に小樽に移住した。

 家業が焼肉店だったこともあり、料理人の道へ。10年ほど和食料理人として勤めたが、大のラーメン好きでラーメン屋に通い続け、ラーメン職人のエネルギッシュな姿に憧れ転職。小樽でラーメンの修行を積み、この道14年目となる。

 両親が住む紋別市で、ガリンコ本店と氷紋の駅店をオープンさせた。2011(平成23)年10月、本拠地を小樽に移し、小樽駅前に3店舗目を、2015(平成27)年6月3日に4店舗目の花園店の営業を開始した。現在は、人材育成のために、花園店に勤務していることが多い。

 駅前店は2階にあるため、階段を上らなくてもいいように、もともと好きだった花園で1階の店舗を探した。また、花園はラーメン店が沢山あるところで、より活気付け、お互いが競争して頑張れるのではないかと考えた決断だった。

 西尾さんの仕事は、仕込み・ラーメン作り・接客となんでも行い、人材の育成にも力を入れている。

 鶏がらスープと香味野菜をブレンドし、手間隙かけて納得のいくスープを作る。その町に合った味を追求し、地元の高齢者にも食べやすい味など、好みに極力応じるようにしている。また、丼や具材も温め、熱々のラーメンを提供。おすすめは、秘伝の味噌だれを使った“こってり味噌ラーメン”。

 接客スタイルを大切にし、真心込めた接客を心がけるよう指導。従業員もお客さんも笑顔になれる不満のない店を目指している。毎月、紋別の店舗にも顔を出しチェックも怠らない。店舗が増えた分、課題も多いが、実直な姿勢で取り組んでいる。

 最初の店舗を構えた頃、西尾さんは27歳・妻は20歳と若い夫婦だった。当時のお客さんからは沢山のアドバイスをもらい、育ててもらったと感謝を忘れない。

 「これからも、お客さんにアドバイスを頂きながら、より良い店を目指し努力していきたい」と目を輝かせながら話した。寒い冬は、西やのラーメンで温まろう!

らーめん西や花園店

小樽市花園3-2-14
電話:0134-26-6717
営業時間:11:00~20:00
定休日:日曜日
席数:20席

2015年11月のベストマスター
イノセンス

原 慎太郎マスター

 北照高校を卒業後、大工の道を14年間歩み、特にきっかけはなかったが、7年前にこの道に転職し、今月で8周年となった。

 初めての経験で戸惑うことも多々あり、涙したこともあったと開店当時を振り返る。最近、やっと楽しめるようになり、夢を売る仕事だと頑張っている。

 マスターの仕事はなんでもこなし、女性スタッフ7名が交代勤務。お客さんの笑顔を見るのが何よりだと、マスターと女性スタッフが楽しい雰囲気を作り、幅広い客層に対応している。

 笑顔の絶えないマスターの悩みを尋ねると、「太ること!」と一言。一時は、ドラえもんみたいに太っていた時があり、今もご飯が美味しくて誘惑と戦っているそうだ。

 趣味はツーリングで、愛車の750CCバイク・通称“ナナハン”に乗って、富良野風景を眺めに出かけたり、厚田や古平などのお気に入りの海岸線へ。

 来店2度目のお客さんが結婚式に招待してくれたり、なんてエピソードもあり、男女問わず可愛がられているマスターだからこその所以。

 30年後の70歳になってもカウンターにカッコ良く立ち続け、お客さんを楽しませることを目指している。

 「男性も女性もいるので、カップルでもお一人様でも誰もが楽しめる店と自負している。ぜひご来店いただきたい」とPRした。

 あったかい人柄がひしひしと伝わるマスターに、寒い冬を温めてもらおう!

イノセンス

小樽市花園1-12-20 NK7ビル2階
電話0134-32-5834
営業時間:20:00~心が折れるまで
定休日:日曜日

2015年10月のベストマスター
フランス料理 La Cheminee(ラ・シュミネ)

花形 信行マスター

 船見坂から、花園はしご通りの「花虎」跡に、今年5月移転しオープンしたフランス料理「La
Cheminee(ラ・シュミネ)」のオーナー兼調理長・花形信行さん(52)は、小樽出身で地元を愛する本格派フレンチシェフ。

 高校生の頃はバンドを組み、様々なイベントやライブハウスで演奏していたロック少年。高校卒業後、板前を目指して上京。東京新宿の京王プラザホテルに勤務しながら修行を積んだ。あまり興味がなかったフランス料理に人事の手違い(運命のいたずら?)で移行。辞めたいと思った日々もあったが、信念を貫き、東京と札幌の有名ホテルやフランス料理店を行き来し、10年の月日が流れた。

 東京のフランス料理店を男同志で訪れ、食事をしながら、前向きな会話や未来を語り合った時の食事やワインは、心を豊かにすると感じた。普段は短い食事時間でも、会話をしながらゆっくりと味わうことが大切だと痛感。その頃から、徐々にフランス料理は素晴しいと思い始めた。

 シェフ自身も和食や寿司が好きで、小樽はフレンチがなくても、寿司や鶏などの肉料理で人気を集める飲食店があり、他の町よりもフランス料理店を営むには難しい町であると感じていた。

 それでも、地元の人にフランス料理を楽しんもらいたい、いつか小樽で店を持ちたいと考えるようになった。

 10年前に、旧板谷邸内の海宝楼(東雲町)で洋食料理長を任された。2007年に5月に独立し、同じ場所で「ラ・シュミネ」をオープンさせた。「La
Cheminee(ラ・シュミネ)」とは、フランス語で暖炉を意味する。

 2010年5月に船見坂の入口近くの稲穂町に店を移し、2015年5月から現在の花園町で営業を続けている。地元をはじめ、道内外からリピートするお客さんに支えられているという。

 常に料理に全力を尽し、最高のおもてなしを心がけている花形シェフは、地元客には、普段、食卓に上らないような食材を使い、道外客には、北海道らしい食材を使うようにしているという。また、初めての人には、花形シェフの思いが詰まった、近海自慢の食材である“甘エビ”の前菜を出している。

 リピーターから、「以前提供された料理を、一緒に来店する人に食べさせたい」とリクエストされると、シェフとしては究極の喜びだそうだ。

 「小樽でも、色々な分野の料理が楽しめるよう食文化が育って、賑やかな花園銀座通りとなるよう、小樽っ子としても頑張らねば!」と抱負を語った。

 「居酒屋跡の店内には掘りコタツがあり、そこで寛ぎながらフランス料理を楽しんでもらいたい」とPRした。

フランス料理 La Cheminee(ラ・シュミネ)

小樽市花園1-11-17 はしご通りG5ビル2F(花虎跡)
電話:0134-33-1885
営業時間:ランチ11:30~14:30(L.O14:00)・ディナー18:00~23:00(L.O22:30)
定休日:不定休 なるべく予約を

2015年9月のベストマスター
食べ呑み家 さいとうさんち

斉藤 昌彦マスター

 新倉屋脇のあかり小路突き当りにある、食べ呑み家「さいとうさんち」の店主・斉藤昌彦さん(56)は、小樽出身で、4年前に脱サラして店をオープンさせた。

 店名の「さいとうさんち」は、分かりやすいという理由もあるが、アットホームな雰囲気を心がけ、斉藤家に遊びに来るような気持ちで、楽しんでもらいたいと命名。

 愛妻・美奈子さんと、夫婦で力を合わせて店を切り盛りし、料理上手な美奈子さんの家庭料理を中心に、斉藤さんも刺身など男の料理を担当し、安く楽しくをモットーに営業を続けている。

 店のおすすめは、土鍋の煮込みハンバーグ。あらかじめ仕込んでおいたハンバーグが普通サイズで2個入り、さらにチーズがとろりと溶けたボリュウム満点の人気メニュー。

 また、斉藤さん手作りのしめ鯖は、市販のものよりマイルドな酸味で、これも人気がある。鹿肉のガーリック焼きなど、お酒がすすむ新メニューを、いつも2人で考案している。

 11月からは、冬メニューとしておでんやもつ煮込みを再開する予定だ。宴会(14名程度)は予約で。希望する料理内容や値段等、相談に応じている。

 お客さんとの出会いがあり、会話も弾むと、斉藤さんにとっても楽しいひととき。変わらず、続けていきたいと思っている。以前勤めていた会社のお客さんが、わざわざ店を訪ねて来てくれた時は、とても嬉しかったという。

 小樽っ子の斉藤さんは、もちろん小樽が大好き!人口減少や様々問題も多くあるが、できる限り良くなってもらいたいと願っている。

 斉藤さんは、「家に遊びに来る感覚で、男女問わず、ひとりでも大勢でも気軽に来てください」と笑顔でPRした。

 また、9月末(2015年)まで「小樽ジャーナル見たよ!」で、会計から10%OFFのサービスを実施中。

食べ呑み家 さいとうさんち

小樽市花園1-4-9 新倉屋脇あかり小路奥
電話:0134-27-7255
営業時間:18:00~翌2:00
定休日:日曜日時々祝日

2015年8月のベストマスター
美容室 Faith ART HAIR

大澤 尚詞マスター

 小樽梁川通り商店街の「若鶏時代なると」の真向かいに店舗を構える、美容室「Faith ART HAIR」のオーナーは、小樽出身の大澤尚詞さん(37)。

 髪のおしゃれを追求する仕事上、自らもおしゃれな大澤さん。50歳代を中心に、子どもから80歳代まで幅広いお客さんに愛されている。

 市内の美容室に10年間勤務し、30歳を節目に開業に踏み切った。平成21年4月4日、現在の店舗を開き6年目となる。

 梁川通りの今の場所を選んだのは、有名店を目印に分かりやすいと思ったから。同商店街の人達との繋がりもでき、親切にしてもらい人の温かさを感じているそうだ。

 店名の「Faith ART HAIR」のFaith(フェイス)は、信念を意味し、初心を忘れないようにとの思いが込められている。

 カッ・パーマ・カラーリングの他に、気分転換となるようリラックスをテーマにした美容室でもある。頭皮の血行を促進し、デトックス効果やフェイスラインのリストアップ効果、頭痛・肩こりの緩和等を促すためのリラクゼーションメニューであるヘッドスパを提供。

 お客さんの悩みを聞き、できるだけ気になる所を改善する技術を提供することを、普段から心かげている。そのために、常に技術を磨く向上心の持ち主だ。

 開店時には、沢山のお花やお祝いが届き、応援してくれる人が沢山いることを、とても嬉しく思い感謝した。また、学生だったお客さんが、結婚・出産を経て、息の長い付き合いとなり、人生の変化を見守るのも楽しみのひとつだという。

 将来の夢は、“生涯現役”と答え、「予約制で、ひとりで行なっているため、迷惑をかけてしまっていることが気になるところではあるが、お客さんの悩みを解決し、会話をしながら一緒にヘアースタイルを作る美容師を目指している」と話した。

 その人に合うヘアースタイルを要望に答えながら、アドバイスしてくれるおしゃれな大澤さんに、イメチェンの相談にのってもらおう!

美容室 Faith ART HAIR

小樽市稲穂3-14-8
電話:0134-32-3075 要予約
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日と他1日

お店のHP
2015年7月のベストマスター
もっきり荘

郷六 純一マスター

 浮世通りに店舗を構える居酒屋「もっきり荘」の大将・郷六純一さん(39)は、生粋の小樽っ子。

 4年前に入船町に店を構え、現在の場所に移転してから1年半が過ぎた。開店当初は立ち飲みで、ぱっと飲んで帰れる“もっきりスタイル”が良いと、名付けたのが「もっきり荘」。

 色々な街で食べ歩き味を比較すると、小樽の食べ物が一番美味しいと実感。食のレベルの高さを感じ、小樽なら間違いないと出店を決めたという。

 郷六さんは、車関係の仕事も手がけ、休日は、社会人サッカーチームで汗を流し、小樽選抜で、全道大会出場を控えている。

 また、北海男塾に所属し、神輿を担いでいるというからカッコイイ!! この時期は、市内各地の祭りに参加し、公私共々多忙だ。

 常連さんや知人から大将と呼ばれ、仕入れから仕込み、調理・接客と、段取りも良く、フットワークも軽い。ニュー三幸や花園のバーでの経験を活かし、店主自慢の一品料理でおもてなし。

 26歳の頃、母親を亡くし、高校生だった弟のための弁当作りから始め、料理の面白さにはまったという。お客さんのリクエストに応えて作った料理を、「美味しい」と喜んで食べてくれるお客さんの笑顔が、一番嬉しく思うそうだ。

 時間があると食べ歩り、美味しいものを見つけては、自分流にアレンジして提供する。メニューも増え、50種類以上が誕生した。「死ぬまで、誰かにご飯をたべさせたい!!」と笑顔で話す。

 最近のおすすめメニューは、生ラムのカルパッチョ。生ラムをたたき状態にし、苦手な人でも食べられる工夫を凝らしている。道内では、当店と他1軒でしか食べられないそうで、これを目当てに、92歳の常連さんが週1度は必ず訪れるという。

 また、店内には生簀があり、ドジョウが元気に泳いでいる。お客さん自らがドジョウをすくい、大将が唐揚げにして提供という、楽しくて美味しくて人気のメニューだ。

 親子連れでご飯を食べに来たり、仲間とワイワイ楽しい時間を過ごしたり、幅広い世代に愛される「もっきり荘」。

 facebookでも賑わい、今日のもっきりと毎日更新。人が人を呼び、閲覧回数6,000~7,000。ありがたく思いながら、日課となった更新を楽しんでいる。

 「おたる潮まつりにも出店する予定で、オリジナル辛味噌で炒める“シロコロホルモン”など、おすすめのメニューを味わってもらいたい」とPRした。

 男前の大将が腕を振るう自慢の料理を食べに、「もっきり荘」へ出かけてみよう!

もっきり荘

小樽市花園3-3-12 浮世通り
電話:080-3236-7362
営業時間:18:00~24:00
定休日:日曜日・祝日
席数:33席(カウンター・小上がり)

お店のHP
2015年6月のベストマスター
居酒屋万来

大西 薫マスター

 創業47年になる居酒屋「万来(ばんらい)」の店主・大西薫さんは、とても75歳とは思えない、若くてダンディーな店主。帯広出身で28歳の時に小樽に移住。ずっと居酒屋を営んできた。

 当時の梁川通りは、スナックや飲食店が軒を連ねていた。ここの界隈では古く、『継続は力なり』と、今日まで続けてきた時を振り返る。

 店名の「万来」は、“千客万来”から名付け、たくさんのお客さんに来てほしいという思いが込められている。

 唯一の助っ人である妻と2人で、店を切り盛りする。仕入れも2人で、品物をひとつひとつ吟味して仕入れる。営業時間は、18:00から23:30までだが、昼間から仕込みをして、手抜きは絶対にしない。

 鯖の味噌煮は、骨まで食べらるほどじっくり煮込み、味が染み込んで絶品。長い年月の中でメニューも徐々に増え、今では80~100ほどになり、お客さんに注文されてから調理している。

 おすすめは旬の食材を使った料理で、春は、ウドやフキ・タケノコなどの山菜料理を、常連客は心待ちにしていという。

 大西さんは、山菜を料理するだけではなく、山菜採りも大好きで、春は、アイヌネギやウド・タケノコ、秋には落葉キノコを採りに、山々へ出かけるのを楽しみにしている。魚は大ぶりの春シャコや、これからはマスも美味しく、手に入った時には素材を活かした調理が喜ばれる。人気メニューは、「カツとじ」で、ご飯のおかずや酒の肴に注文が多い。

 ほとんどが固定客で、夫婦で来られる常連さんも多く、大西さんの身内のようだったり、友達みたいな会話が続く。お客さんとの会話も楽しみのひとつで、冗談を交えながら、お互いに楽しい時間を過ごし、それが若さの秘訣になっている。

 昨年、山菜採りで転んで骨折し、創業以来初めて3ヶ月間も休んだそうだ。再開を多くのお客さんが待っていてくれた。その時、店を辞めることは、とても度胸がいる。寂しくて辞められないと思った。元気なかぎり営業を続け、お客さんが喜ぶ美味しい料理を作り続ける。

 店内には大西さんが描いた猫の絵が飾ってある。「グループ’96」に加盟し、毎年、美術館で開催する作品展に参加している。昨年12月の作品展では、猫の表情が豊かに描かれた6点を出展し、来場者に喜ばれていた。また、15年以上江差追分に親しみ、唄い続けている、多彩な才能の持ち主だ。

 大西さんは、「旬の食材を使った料理を、ぜひ食べてもらいたい」とPRした。

居酒屋万来

小樽市稲穂3-17-2
電話:0134-27-3810
営業時間:18:00~23:30
定休日:水曜日
小上がりテーブル3つ、カウンター10席

2015年5月のベストマスター
有限会社カネキン澤崎水産

澤崎 千春マスター

 小樽出抜小路に3店舗を構える有限会社カネサン澤崎水産は、海鮮丼が自慢の食堂と海産物販売の店。そのオーナー澤崎千春さん(67)は、海鮮の鮮度にこだわる熱血な人。

 澤崎さんは、国後生まれの根室育ち。若い頃、インテリアデザイナーだったこともあり、その経験が、海鮮丼のデザインにも活かされているという。

 根室では、何代も続く水産会社を経営し、イクラの醤油漬けは、150年も続く伝統の味。醤油加減が絶妙で、一度食べたら、また食べたくなる味。ビン詰でも販売し、カニなどの海産物の地方発送も承る。

 小樽へ来て18年目。小樽商工会議所の勧めて、ウイングベイに海鮮食堂を出店。その近くの築港7に活カニ専門の水産工場を開業した。10年前から小樽出抜小路に店舗を構え、現在、ウイングベイ店は閉店したが、札幌狸小路には姉妹店がある。

 オーナー自ら店頭に立ち、仕入れから販売、カニを茹でたり調理・盛付け、接客までなんでもこなす。豊富な経験を積んだオーナーならではの最高の丼を食べた人は、みんな笑顔になる。丼の味もさることながら、3号店からは、運河の倉庫群が見渡せるロケーションもご馳走だ。カウンター12席のこじんまりとした店内は、オーナーとの距離も近く、会話も弾む。

 オーナーおすすめは、人気NO.1の特選ちらし丼。茹でたてのカニと活きたホタテ、伝統の味付けのイクラ、寿司ネタで言えば、16カンが丼に収まったようなもの。食材は、鮮度と旨さを吟味したものだけを使用。丼に乗り切らないため、イクラの下には、サーモン・甘エビ・トビッコなどを敷き詰め、その上にカニ・エビ・ホタテ・ウニをトッピング。ネタが新鮮だと食材が隣同士になってもそれぞれの味が保たれているという。

 ぜひ、北海道の鮮度を感じてもらいたいと太鼓判を押したマスターの語りには、説得力がある。

 北海道のグルメを紹介する雑誌にも掲載され、店自慢の海鮮丼が表紙になったこともある。世界のレストランやホテルを紹介するインターネットのトリプルアドバイザーや食べログ等で紹介され、世界11ヵ国から丼を食べに来店する。

 また、店に関する投稿画像が100件以上で、常にトップランキング入り。店舗横や店内には、来店者からの感想が書かれた張り紙がびっしりと貼られ、「今ままでで一番うまかった」・「世界一の味」・「食べなきゃ人生損をする」など、熱いメッセージが残されている。

 7月~9月は、インターネットで知った観光客や世界各国からのリピーターが大勢押し寄せ、1時間40分待ちとなることもある。「北にライバルはなし!」と笑顔を見せた。

 ここまで人気が出るまでには苦労もあった。店の近くを通る人に声を掛け、営業して回ったこともあったと当時を振り返る。

 年間5~6万人が来店してくれているが、年齢のこともあり、あと10年続けるとして50万人に丼を提供できるが、出来れば、1,000万人にこの味を伝えたいという。

 常連客から”おやじ”と親しまれ、自慢の丼を笑顔で提供。鮮度にこだわりを持ち、海鮮に詳しいオーナーは和食好きと思いきや、普段は、洋食屋にも出没し、お気に入りのランチを楽しんでいるそうだ。

有限会社カネキン澤崎水産

小樽市色内1-1 小樽出抜小路内
電話:0134-23-2112
営業時間:11:00~20:30
定休日:11月~4月木曜日・5月~10月無休

お店のHP
2015年4月のベストマスター
ばくだん焼本舗小樽運河店

山崎 健佑マスター

 小樽出抜小路内に店舗を構える「ばくだん焼本舗小樽運河店」の店長・山崎健佑さんは、27歳の小樽っ子で礼儀正しい好青年。

 同店舗は、平成19年4月にオープンし8年目となる。山崎店長は、ガラス販売や飲食店での経験を生かし、接客業が好きなこともあり、2年前から勤務している。

 従業員3名が交代で勤務する中、山崎店長は、発注から調理・接客・掃除と、店内業務をなんでもこなす働き者。

 ばくだん焼とは、秘伝の生地の中に、うずらの卵やしめじ・ウインナー・あさり・揚げ玉など、10種類の具材を閉じ込め、こんがり焼いた直径8cm・重さ200gもある、たこ焼き・お好み焼き・もんじゃ焼きの良いとこ取りの、見た目は巨大なたこ焼きのような食べ物。

 店長のおすすめは、チーズでコーティングしたアツアツトロトロの”チーズミックス”で、当店人気No.1商品。

 札幌や後志から土日ごとに訪れるコアなファンや、全国各地や海外からのお客さんも多いという。常連さんからは、差し入れも度々届けられ、親しまれている。

 出抜小路は運河浅草橋斜め向かいに位置し、多くの観光客で賑わい、常に笑顔での対応を心がけ、観光の思い出にと、撮影にも応じている。

 山崎店長は、同店を運営する会社との出会いで、人生に対する価値観が変わった。会社の理念に共感し、毎日、楽しく仕事していることも、以前とは随分違うという。

 上司のすすめもあり、昨年、猛勉強して小樽案内人2級に合格。今年は、見事1級に合格した。小樽に生まれたのに、あまりにも知らないことが多く、小樽はすごい町だと興味が湧き、小樽の歴史が頭にすらすら入ってきて、さらに勉強が進んだそうだ。世界に誇れる町だと自負してる。

 今後、マイスターの資格が取れるまで頑張る予定だ。エプロンの胸元には、おたる案内人のバッチが光っている。

 そんな仕事熱心な店長の趣味は”マラソン”。会社のマラソン部に所属し、運河ロードレースでは、ハーフに出場。仕事が終わると、週1、2回10kmほどを走り、トレーニングしている。ホノルルマラソン出場を目標にしているという。

 「寿司や海鮮の美味しい町だが、古い町並みを散策しながら、ばくだん焼のびっくりするアツアツさと美味しさを体験してもらいたい。夏の運河の夜景を楽しむのもおすすめです」とPRした。

 若手の小樽っ子が小樽の町で頑張り、心を込めて焼いた「ばくだん焼」をご賞味あれ!

ばくだん焼本舗小樽運河店

小樽市色内1-1-17小樽出抜小路内
電話:0134-23-5101
営業時間10:00~19:00(延長あり)
定休日:無休
客数:5席

2015年3月のベストマスター
藤崎最中種製造所

藤崎 祐士マスター

 和菓子の最中の種(皮)を製造する「藤崎最中種製造所」の2代目・藤崎祐士さん(52)は、父親が、昭和34年に開業した家業を継いで22年となる気さくな人柄の職人。

 以前、10社以上あった市内の最中種の製造所も、現在は2社にまで減少。道内では、苫小牧市に1社あるだけで、貴重な製造所となった。

 藤崎さんは小樽出身で、中学校ではサッカー部に所属し、活発で元気な少年だった。高校卒業後、他社の最中種製造所で働き、夜は札幌学院大学へ通った。25歳から30歳までは、石狩でサラリーマンを経験、30歳で家業を継ぐこととなった。現在は、4名の従業員と最中の種の製造に励んでいる。

 最中の種の原料はもち米で、100%道内米を使用。道内各地の菓子屋から注文があり、様々な土地の特産物をモチーフにデザインした型が100個以上あり、注文にあわせて製造。

 早い時は4:30頃から、通常は6:00から製造を開始。父から教わった伝統的な製法で、1枚1枚丁寧に作っている。

 はじめに、もち米を洗米して、製粉機で粉状にする。その後、セイロで蒸し、石臼の餅つき器で餅をつく。つき上がったら、打粉をして2~3mmの厚さに素早く伸ばし、短冊状に切り、釜に載せ約2分かけて焼き上げる。自然に焦がした色の最中は、香ばしくて美味しいそうだ。

 1回に4kgのもち米を使用、これを10回繰り返し、1日40kgのもち米で最中の種を製造している。工場には3台の焼き釜があり、火力はガスを使用し、夏場の作業場の室温は30℃以上にもなる。月曜日から金曜日まで製造を行い、休む間もなく、土曜日と日曜日は、配達や集金・営業に充てている。

 仕事熱心な藤崎さんは、多彩な趣味の持ち主で、20歳から始めた登山と山スキーを現在も続け、富士山登山は3度、京極、喜茂別、倶知安、真狩から羊蹄山へ4往復する過酷な登山を楽しんでいる。

 28歳で結婚し、新婚旅行でニューヨークマラソンに出場。その後、北海道マラソンは毎年出場している。サロマ湖100Kmウルトラマラソンにも3度出場経験があり、昨年、53kmでリタイヤした悔しさを、今年はリベンジするため出場を決めた。

 だた登るだけの登山ではなく、過酷な富士山周辺を一周する「ウルトラトレイル・マウントフジ」に出場。累積標高9,600mに慣れるため、藻岩山を20往復してトレーニングした経験も。

 登山の魅力を尋ねると、「途中あまり見られない景色を楽しみ、達成感が得られる」と答え、「今ではお菓子にもいろいろな種類があり、菓子屋が廃業するなど厳しい面もあるが、健康で仕事を続け、いつまでも登山を楽しみたい」と笑顔で話した。

藤崎最中種製造所

小樽市奥沢1-24-27
電話:0134-23-2063
FAX:0134-25-5613
製造時間:月~金曜日6:00~17:00
定休日:土曜日・日曜日